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最後の貴婦人である母、破滅への衝動を持ちながらも“恋と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原。没落貴族の家庭を舞台に、真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだという悲壮な心情を、四人四様の滅びの姿のうちに描く。昭和22年に発表され、“斜陽族”という言葉を生んだ太宰文学の代表作。
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Posted by ブクログ
随分と古い本である。 裏表紙を開くと昭和59年4月30日 79刷となっていた。 いつ手に入れたのか?全く覚えていなかった。 紙は変色し所々、角に折り目ついているページをめくりながら読み進めていった。 がず子や弟の直治、そして母、或いは上原、4人4様の滅びが描かれている。 クラッシックジャスを聴きな...続きを読むがら、滅びの様を感じ、儚さを思う。 生きにくさを感じた時に再び、この本を手にする事であろう。
言葉が美しくて、今までわたしが読んできた子供向けの物語とかけ離れた、これが『 小説』なんだと痛感しました。ヨルシカの曲の元になってるからと読み始めましたが、なんという淡く脆い作品なんだと心を打たれました。斜陽の意味が、難しいです。また大人になったら読みたい1冊でした
美しい退廃を挙げるなら、迷いなくこの作品を選ぶ。 「沙羅双樹の花の色 盛者必衰のことわりをあらわす」とはまさにこのこと。必ず傾く陽の光をしなやかな色彩で描く傑作。痛みと切なさが入り混じった上質な余韻が残る。
2022年放送のドラマ「雪女と蟹を喰う」で彩女さんが教会で読んでいた本。どのような内容が気になって、難しいかもしれないけど読んでみよう!と思い手に取りました。実際難しかったし全部理解はできていないけれど、人間の在り方を考えさせられました。2026年もういちど読んでみようかな。
戦後の没落貴族が破滅していく様子を描いた作品。でも、ただ破滅に向かうだけではなく、そこから見える親子愛、労働や金銭面の苦労、落ちぶれていくことの恐怖や葛藤、生きる意味や自身の存在意義など様々な要素が散りばめられていたように感じて、暖かさも苦しさも深さも全部つまった作品だった。 主人公のかずこの、母...続きを読むに対する愛情はとても素敵なものだったし、貴族から転落し、家もお金もなく、親も旦那も失った状態で自分を奮い立たせてくれる存在が、上原だったように見えた。かずこの上原に対する執着に近い恋心は、静子が太宰に思っていたことなんだろうな。 直治の遺書は、自分が鬱っぽくなった時に考えていたことと全く同じで、とても共感してしまった。戦後の没落貴族の生きづらさが一番反映されていた人物だと思う。 民衆と同じようになりたくて下品な振る舞いをしていたけど、完全に染まりきることも出来ず、かと言って貴族に戻ることもできない。生きる意味も、この世の中での自分の生き方も分からなくなり、苦悩の末の自殺という選択。 麻薬中毒になったり病んで死を選択するところは太宰みを感じたけど、そういえ選択をしてしまう気持ちは分かるなと思った。 「僕は貴族です」でしめられる遺書も、没落貴族の生きづらさが反映されているようで好きだった。 昔も今も生きづらいのは同じだから頑張っていきたい。
一読目では理解しきれていない感覚。 登場人物一人一人のホスピタリティは素敵だし、なんと言ってもかず子と直治の対局とも言える生き方は読んでいてため息が出るほどだった。かず子の恋と自分が重なる部分があって読んでいて辛かった
2日で読み切ったけど、文章が完全に咀嚼できていないような感覚。 没落貴族の落ちぶれと言えばいいのか、逸脱のようなものを描いた作品。 直治の手紙が1番印象に残っている。台詞とは思えない重さというか肉感があった。 その手紙にもあるようこの物語には初めから希望の基盤が存在していなかったように思えた。 時...続きを読む間が経ったらまた読もうと思う。
戦後まもない激動の時代、没落貴族であった家族の生き様とそれぞれの破滅。生きるために精一杯周りに合わせてみたが、生きるのが辛くなっただけだった。人間はみな同じ、そんな幻想じみた言葉が虚しく残る。著者の絶望と一筋の祈りが心に響いて離れない
人間失格が面白かったので、斜陽も。 冬に読むには重たい小説だった。 もう少し暖かい季節に読まないと、気持ちが塞ぐ気がする。 どんよりが好きな人におすすめ。 救いがあるのか?なんとも言えないあたりが太宰だと思う。 死にゆく人の描写が美しいなぁと思う。 手を抜かない。 一方、死ぬ人の遺した言葉は圧...続きを読む巻だった。 筆者が自死しているのだからそうなのかもしれないが、なかなか書けない文章だと思う。 人間失格よりテンポというか、長さもあるためか読みづらい部分があるのだけれど、この文章が後半にあるので最後まで読む価値あり。 生きながらえることを選択する者は不気味だった。 恋に恋して6年の結果、ラストの望みは全く理解できない。 たびたび描写される蛇を思い出した。 いつかもっと歳を取って読み返したらわかるのか… どうせ救いなんてない、なんて思いつつ救いを求めて彷徨う諦めきれなさが太宰の面白さなのかなと思う。
華族制度が廃止になり、お母さまと、離縁した長女の「かず子」、戦争から帰ってきた長男「直治」の三人の生活が始まります。 生まれてから貴族である教育と生活を軸に生きていた彼らにとって、自分達で生活することはできません。 そうかと言って、かず子も再婚するつもりもなく、ひたすら現実逃避のような独りよがり...続きを読むの恋をします。「人間は恋と革命のために生まれて来たのだ」は自立した大人が言うセリフなのでは、といぶかしく思いました。 直治の「正しい愛情のひとがこいしくて」が切ないですね。 それに対して、戦闘開始を進めるかず子の曲がった行動力が凄まじく印象的です。あきれるけど、何度読み返しても新鮮なのは何故だろう?
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