はるか、ブレーメン

はるか、ブレーメン

1,782円 (税込)

8pt

私を捨てた“お母さん”の走馬灯には、何が映っているのだろう。

人生の思い出をめぐる、謎めいた旅行会社に誘われた16歳の少女のひと夏の物語。


小川春香、16歳。3歳で母に捨てられた彼女は、育ての親である祖母も亡くし、正真正銘のひとりぼっちだ。そんな彼女が出会ったのが走馬灯を描く旅をアテンドする〈ブレーメン・ツアーズ〉。お調子者の幼馴染、ナンユウととも手伝うことに。認知症を患った老婦人が、息子に絶対に言えなかった秘密。ナンユウの父が秘めていた、早世した息子への思い。様々な思い出を見た彼女は。人の記憶の奥深さを知る。そんな折、顔も覚えていない母から「会いたい」と連絡が来るのだが……。

私たちの仕事は走馬灯の絵を描くことだ。
それは、人生の最後に感じるなつかしさを決めるということでもある。

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はるか、ブレーメン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりに重松さんの本を読みました。
    よかった。
    自分の走馬灯には何が映るのか?
    親とは、子供とは、を考えるというか、感じる
    内容です。
    重松さんの本はいつもそうですが。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    重松清さんの本は、最初は意味がわからないけど読んでいるうちに内容がわかってきました。幼い時に母親に捨てられた主人公が祖父母に育てられてだけどその祖父母は、亡くなってしまうなんて····テーマは親子ですね!

    0
    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

    てんこ盛りすぎるくらいの家族の幸せ話なんだろうなぁと思っていたら、走馬灯にまつわる人生を考えるとてもとても深いお話でした。重松さんの筆力に舌を巻くと同時に感動の嵐。最後に何を思い出すのかそんなことを操作できるってほんとファンタジーなんだけど妙に現実味を帯びて胸にぐっときた。町並みの描写が懐かしかった

    0
    2024年03月05日

    Posted by ブクログ

    人が死ぬ瞬間にみる“走馬灯”。病気や手術、それでなくても人はいつ死んでしまうかわからない。自分がみる走馬灯には何が描かれているんだろう……そんなことを思わされた本だった。個人的には、嫌な“思い出”・理不尽な“思い出”・自分を苦しませている“思い出”は最期の瞬間には見たくないなぁ。

    0
    2023年10月22日

    Posted by ブクログ

    走馬灯に映し出される記憶を編纂するブレーメンツアーズ。人の記憶を覗ける走馬灯の絵師という奇想天外のお仕事。それでも奇抜なお話しにすることなく、読み応えのあるものにしてある。戸惑いつつ大人に一歩脱皮していくはるちゃんとナンユウのコンビがいい。カバーイラストのナンユウは少し暗すぎないか?

    0
    2023年09月10日

    Posted by ブクログ

    人が死の直前に見る走馬灯。楽しいこと辛いこと。人それぞれに背負う人生。3歳で母と別れた娘が出会う不思議な人たち通じた人間的成長。

    ファンタジー的な要素が強いが実際にあり得るように思える設定。親子について深く考えさせられる。親子それぞれに双方はどのような思い出として残ってい?のたろうか。

    走馬灯と

    0
    2023年07月31日

    Posted by ブクログ

    重松ワールド。。。

    ちょっと設定が突飛だけれど、読み進むうちにすっかり重松ワールドにはまってしまった。
    やっぱり良いなぁ。

    突飛な設定。
    3歳で母親に捨てられた主人公 小川遙香。
    祖父母に育てられるが、祖父母も亡くなりひとりぼっちに。
    そんな中、死の直前に見る走馬灯を描き変えることができるという

    0
    2023年06月14日

    Posted by ブクログ

    相変わらず、泣かされてしまった。
    死の直前、人は何を見るのか?安らかにこの世から去りたいと思うのはみな同じ。その安らかさを与えるための特殊な能力がキーワードの物語。
    心に残る言葉もたくさんあった。「幸せであると幸せそうは違う」、「いい思い出が必ずしも幸せな思い出とは限らない」などなど、、、あらゆる世

    0
    2023年06月03日

    Posted by ブクログ

    『この街の走馬灯があるなら、そこにはどんな場面が描かれているのだろう。世界が滅亡する瞬間、すべての街は、それぞれの走馬灯を見るのだろうか。』

    まだ16歳の高校生の、小川遥香の元に届いた一通の封筒。「ブレーメンツアーズ」というなんとも怪しげな団体名から送られてきた手紙をきっかけにしてこの物語は始まり

    0
    2023年05月27日

    Posted by ブクログ

    女子高生が両手を広げた、爽やかそうな表紙とは全く逆の深い深〜いテーマの小説でした。
    私たちはややもすると他人を評価して「正しい」と「正しくない」に分けてしまう。でも評価をしていると分かりあうことはできない。評価をやめてあるがままを受け入れる事で、ようやく分かる事がある。
    うーん、深い。
    著者の丁寧に

    0
    2024年05月16日

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