損料屋喜八郎始末控え

損料屋喜八郎始末控え

693円 (税込)

3pt

上司の不始末の責めを負って同心の職を辞し、きっぱりと刀を捨てた喜八郎は、長屋住まいの庶民相手に鍋釜や小銭を貸す<損料屋>に身をやつした。といってもただの損料屋ではない。与力の秋山や深川のいなせな仲間たちと力を合わせ、巨利を貪る礼差たちと渡り合う。田沼バブルのはじけた江戸で繰り広げられる、息詰まる頭脳戦。時代小説に新風を吹き込んだ、直木賞作家・山本一力の輝かしいデビュー作。人情味と後味の爽快さは一作目から群を抜いてます。

...続きを読む

損料屋喜八郎始末控え のシリーズ作品

1~4巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~4件目 / 4件
  • 損料屋喜八郎始末控え
    693円 (税込)
    上司の不始末の責めを負って同心の職を辞し、きっぱりと刀を捨てた喜八郎は、長屋住まいの庶民相手に鍋釜や小銭を貸す<損料屋>に身をやつした。といってもただの損料屋ではない。与力の秋山や深川のいなせな仲間たちと力を合わせ、巨利を貪る礼差たちと渡り合う。田沼バブルのはじけた江戸で繰り広げられる、息詰まる頭脳戦。時代小説に新風を吹き込んだ、直木賞作家・山本一力の輝かしいデビュー作。人情味と後味の爽快さは一作目から群を抜いてます。
  • 損料屋喜八郎始末控え 赤絵の桜
    550円 (税込)
    わけあって刀を捨て、町人として損料屋を営む喜八郎。近ごろ江戸で大人気の湯屋の裏側を探るうち、大掛かりな犯罪に気づく…(表題作)。喜八郎と札差の伊勢屋四郎左衛門が、規模こそ違うが同じような詐欺にあう。その意外な犯人とは…「逃げ水」。密かに想い合う喜八郎と老舗料亭の女将・秀弥。二人に仕掛けられた粋な悪戯…「初雪だるま」。江戸・深川を舞台に、情に厚く男気溢れる喜八郎が、札差たちと権謀術策の限りを尽くして渡りあう連作時代小説シリーズ第2弾。
  • 損料屋喜八郎始末控え 粗茶を一服
    555円 (税込)
    武士の心と商人の知恵を持つ男、喜八郎。大不況下でも図抜けた身代を誇る札差のドン・伊勢屋を陥れようと、悪い噂を江戸中に流しているのは果たして誰なのか。仕掛けられた罠、謎、そして伊勢屋の豪快な意趣返し。極上の茶の香りにのせ茶室で繰り広げられる商人たちのかけひきに喜八郎はどう動くのか。秀弥との恋の行方も気になる、大好評「損料屋喜八郎」シリーズ第3弾。
  • 損料屋喜八郎始末控え 牛天神
    740円 (税込)
    山本一力デビュー作の人気シリーズ、待望の第4弾! 深川に巨大な安売り市場が出来、このままでは地元の店が打撃を受けてしまう。 悪徳商人一味が動く情報をつかんだ喜八郎が行動に出る。 人情の待ちで二千坪の土地を牛耳る黒幕。 今宵このときから、戦は始まった。 絵図を描いたのはこの男、喜八郎! 解説・大矢博子 ※この電子書籍は2018年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

損料屋喜八郎始末控え のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月16日

     『損料屋喜八郎始末控え』シリーズ第1作。深川で小さな損料屋を営む喜八郎が、真っ当に生きる人たちの暮らしを守る姿を描く経済時代小説。4編からなる連作。再読。

          * * * * *

     田沼バブル経済と定信緊縮財政。真逆の政治体制に翻弄される江戸が舞台です。
     そして主人公は、深川で損料屋...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月02日

    主人公の喜八郎を始め脇を固める登場人物たちが兎に角カッコイイ。敵役の伊勢屋ですら実にカッコイイ。巨利を貪る札差達との頭脳戦、も楽しいんだが、とにかく人物たちのカッコ良さを骨の髄まで楽しめる傑作。
    そして深川八幡祭のクライマックスへの昇り方がまた呼吸を忘れさせてしまうほど。神輿の『差し上げ』なんて今ま...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年09月17日

    巨利をむさぼる札差、借金にあえぐ御家人。これをたすける為に幕府は借金棒引き令を出すが…どこまでも強かな札差相手に損料屋が知恵を絞る短編集。最初は強欲な札差をやっつけるのが痛快だが、札差にも札差の立場があり、そちらからの視点も入ってくるのが公平だと感心する。何しろ元はといえば借金踏み倒す幕府の方が泥棒...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    自分にとっての初の山本一力作品。他の作品と通ずる深川を中心とした鯔背なオトコたちと彼らを支えるオンナたちの世界にハマりました。剣の腕に頼らず頭脳戦で繰り広げられる話は今まで自分が読んできた時代小説とは一線を画すもので、この部分だけでも読み応えがあります。また池波正太郎的に劇中の食に関する部分もリアル...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    山本一力のあかね空の前の作品。
    損料屋、札差という初めて聞く職業とともに江戸時代の町人文化に触れられる快作!
    喜八郎のかっこよさとともに、秋山、奉行という見守り、そして責任を引き受けるという上司のカッコヨサ・・・。

    0

    Posted by ブクログ 2021年07月05日

    読み応えありました。3作目があっさりだったので、それが作風かと思いきや。
    前シリーズ読みたくなりました。主人公ちょっと堅過ぎだと思いません?

    0

    Posted by ブクログ 2017年07月15日

    必殺仕置人のような展開で、札差の悪事を主人公の損料屋になりをひそめた喜八郎が主人の旧知の与力 秋山と仲間とともに密かに解決していくという話で、江戸下町の粋な姿と絡みあって、とても面白かったです!
    続編もあるようなので、喜八郎と江戸屋女将の秀弥との恋模様も気になるところです。
    でも、江戸屋女将の秀弥は...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年10月25日

    棄捐令の功罪は重く問われるなぁ
    現代の日本とも見まごう不景気を
    もたらした政策

    多分2度目に読んだのですが、前回は
    どことどこが敵対しているのか分かり
    づらかった

    0

    Posted by ブクログ 2011年08月13日

    鬼平犯科帳と同じ時代・地域が舞台だけに、読みながら色々とリンクしてくるのが面白い。どちらも表組織の奉行所から少し隠れた組織や人が活躍するのだけど、こちらはチャンバラが無い分、現代サスペンスに近い感じで読みやすいかも。富岡の周りを散策したくなった。

    0

    Posted by ブクログ 2011年08月01日

    派手な事件は無いけど、市井の人々がちゃんと息づいている小説。
    江戸家の女将がいいね。あこがれます。

    0

損料屋喜八郎始末控え の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

損料屋喜八郎始末控え の関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

山本一力 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す