朝の霧

朝の霧

550円 (税込)

2pt

4.0

「いまのわたくしは元親の妹ではなく、殿に嫁いだ養甫にござります」
四国統一を目指す長宗我部元親の旗下で勇名を馳せた名将・波川玄蕃。元親の妹・養甫を妻とし、領民からの信望も篤い玄蕃だったが、いつしか元親の暗い嫉妬を買い、次々と失脚の罠を仕掛けられる。やがて襲う悲劇――。戦国乱世における夫婦の情愛、家族の絆、側近たちの活躍をいきいきと描いた、感涙の時代小説。

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朝の霧 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年03月22日

    長宗我部氏の有力家臣・波川玄蕃を主人公とした時代小説。謀反を企てたとして長宗我部元親に滅ぼされた。『朝の霧』では玄蕃は名将であったが、元親に嫉妬され、次々と失脚の罠を仕掛けられた描かれる。『朝の霧』では最後まで謀反を考えていないが、これに近いことがあれば謀反を企てたとしても自然と思えるものである。前...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月23日

    山本一力作品としては珍しい歴史上の人物を扱った作品で戦国武将で有名な四国の長宗我部元親の家臣の波川玄蕃を主人公に扱った話で、どこまでが史実に基づいているのかは不明ですが、本作では、波川玄蕃という人格的にも知将としても素晴らしい才覚のある武将であったが、その人望と才覚ゆえに主君である元親に妬まれたあげ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月06日

    武士社会の理不尽さとそれに付随する死に様、生き様を描いた時代小説。屍を片付ける兵士に手出しをしない軍、平服で臨む漢への対応。随所に滲む気高き情緒に、この心情が理解できる日本人で良かったと思わずにはいられない。

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    Posted by ブクログ 2016年09月01日

    あまりに爽やかな武将とその一族。
    なんでもありの戦国の世で、謀略や裏切りでのし上がったものも多いが、このような生き方を選んだ人もいたのだろう。

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    Posted by ブクログ 2015年08月04日

    機内Wi-Fi繋がらず、諦めて読書。ここで作業する予定だったからスケジュールの狂いは痛い。さて、この人の作品には珍しく、戦国武将とその妻、と言うプロット。波川玄蕃と言う、長宗我部元親支配下の武将の話。山本一力のもう一つのベースである土佐ものだが、時代と登場人物が普段と全く異なるのに、機微の描き方が割...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年04月26日

    長宗我部元親旗下の武将波川玄蕃を主人公とした連作短編。

    有能な武将を部下とするジレンマ。目下に対する嫉妬羨望というのは醜いが、戦国時代の下剋上という習わしの元では、それが防衛本能にもつながり、元親の所業もやむを得ない部分もあったのかも知れない。

    いや、今の時代においても、人の有能さや人望に嫉妬す...続きを読む

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