そこから青い闇がささやき ──ベオグラード、戦争と言葉

そこから青い闇がささやき ──ベオグラード、戦争と言葉

770円 (税込)

3pt

4.7

「最初は、死者が名前で知らされる。それから数になる。最後には数もわからなくなる……」。旧ユーゴスラビア、ベオグラード。戦争がはじまり、家、街、友人、仕事…人々はあらゆるものを失っていく。そして、不条理な制裁と、NATOによる空爆がはじまった。日本への帰国を拒み空爆下の街に留まった詩人が、戦火のなかの暮らし、文学、希望を描くエッセイ集。

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そこから青い闇がささやき ──ベオグラード、戦争と言葉 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『何のために、私たちは異国の言葉を勉強しているのだろうか。』

    セルビア在住の詩人で翻訳家の山崎佳代子さんが、1990年代のユーゴスラビア内戦と、NATOによる空爆について、ご自身の体験を書いた本である。

    山崎佳代子さんはその著書の中で、「言葉が戦争を作り、人を殺す」ということを訴え続けているが、

    0
    2023年06月06日

    Posted by ブクログ

    最初に載っている詩「階段、ふたりの天使」でいっきに引きこまれる。戦争の悲しさをこんなふうに表現するのは、すぐれた詩人にしかできないのだろうと思う。

    国と国の戦争といっても、そこに暮らす大多数の人は戦争を望んでいない。具体的な誰かをこらしめたくて攻撃しても、実際に傷ついているのは名もない知らない誰か

    0
    2023年04月24日

    Posted by ブクログ

     1990年代、ユーゴスラビア内戦、それがあったことはニュース等で知っていた。民族間の対立により血が流され多くの人の命が失われたことや、その結果として構成国が次々に独立し旧ユーゴ連邦が解体してしまったことなど。

     一人ひとりのかけがえのない命が失われること、それまで隣人として共存していたのが突然◯

    0
    2023年03月06日

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