ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

1,782円 (税込)

8pt

佐々涼子はかつて司法試験予備校で机を並べていた児玉晃一と偶然再会する。児玉は弁護士として難民問題のエキスパートとなっていた。彼の案内で茨城県牛久の入国管理センターを訪れ、そこに長期収容されている外国人たちと面会した筆者は、その窮状にショックを受ける。イラン、アフガニスタン、カシミール……。内戦で命からがら日本に避難してきた「難民」たちを本国に強制送還しようとする入管。帰還すれば死刑になる状況でも意に介すことはない。さらに日本で家族をもっていようが容赦なく親と子を引き離す非道な仕打ち。長期収容で身体を壊し、命さえ落とす収容者がいながら、一向に改善されない日本入管の待遇に対して、国連も国際法違反と指摘する。四半世紀にわたり、難民の受け入れ、入管の改善のために闘い続ける児玉の奮闘の日々を、日本語学校教師として在留外国人と関わってきた自身の体験と、現在入管に収監されている在留外国人の取材とともに綴る。

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ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これが「おもてなし」の国、日本で起きている現実だと思うと戦慄する。

    日本での難民申請者の弁護を長年続けている児玉弁護士の活動は、まさに地獄に仏。
    しかし、国際難民条約に加入している国でこんなひどいことがまかり通っていることが事態が異常だと言えよう。
    日本が難民条約に加入しているからこそ、そこに望み

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    日本の難民入国についてのルポタージュ

    自分の無知無関心について思い知らされる。
    現代の日本で、信じられない位の酷いことが、今も本当に近くで起きていることについて愕然とさせられた。

    酷い事実である事柄を、読み易すくわかりやすく、感情的にならない調子で書かれていて、また、希望のある部分についても同様

    0
    2024年05月05日

    Posted by ブクログ

    毎回、佐々さんの著書には深く考えさせられます。

    入管で死んだスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん。確かにこの報道で劣悪な環境の入管施設を知った。

    佐々さんは「異様な状態だが、私には既視感があった。長崎の大村入管で餓死をしたナイジェリア人のサニー、そして絶叫しながら死んでいったカメルーンのW

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    移民、難民問題。

    佐々涼子のノンフィクションという理由で読んだが、ものすごく勉強になった。

    日本ではこんなことがまかり通ているのかと、驚きと怒りを禁じえない。

    外国人の技術研修生の実態も記されているが、これからの将来、当たり前のように外国人が日本に来てくれるとは思わない方がいい。

    インバウン

    0
    2024年01月19日

    Posted by ブクログ

    自分自身が全く知らなかった日本における難民の現実…なんて酷いのだろう。そして自分自身の無知を思い知らされた。
    たくさんの人にこの本を読んでもらいたい…そう思った。

    0
    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    読んでいて本当に日本のことなのか?と疑いたくなった。
    自分の無知を恥ずかしく思った。
    何が自分にできるのか。
    まずはこのことを忘れないことが第一歩だろうか。

    0
    2023年10月02日

    Posted by ブクログ

    難民の受け入れ、入管の改善のために四半世紀に渡り闘い続ける「難民弁護士」の奮闘の日々を、現在入管に収監されている在留外国人の取材と共に綴られています。

    先日、中島京子著「やさしい猫」で日本の信じがたい人権侵害・悪法について知り、かなり衝撃を受けたところ。
    ウクライナ難民で始まった話ではない。日本で

    0
    2023年06月07日

    Posted by ブクログ

    まだ読んでる途中だが、ウシュマさんの事件意外にも入管内での人権無視の体制
    日本でこんなことが起きてるのか?!と悲しくなる。
    また弁護士の児玉さんのTwitterに多数の「即帰れ」などのコメント
    一部とはわかっていても同じ日本人なのかと悲しくなる。
    自分自身も今まで無関心でいたことも同様に情けなく思う

    0
    2023年05月21日

    Posted by ブクログ

    心が痛い。
    読んでいてこんなに心が痛むノンフィクションは、他にない。
    罪悪感といたたまれなさに、何度も読むのを止めようと思った。

    日本には「入国管理局」の名の下に、平然と人権を蹂躙して「正義」を標榜する機関がある。どんなに証拠を積み上げても、難民として認定することを拒んでいるという事実がある。難民

    0
    2023年04月27日

    Posted by ブクログ

    日本への移民と難民について、徹底した取材に基づいて詳細に描かれている作品…。移民と言えば、技能実習生…技能実習生がどんな経緯を辿って日本に来ているのか、今まで深く考えることはなかったなぁ…私の職場にも技能実習生はいるけれど、彼らがいなくなったら…今の仕事成り立たないだろうなって思うとこの作品を読んで

    0
    2023年04月04日

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