たおやかに輪をえがいて

たおやかに輪をえがいて

880円 (税込)

4pt

結婚二十年。娘は大学生に育ち、住宅ローンもほぼ完済し、主婦・絵里子の人生は穏やかに収束するはずだった。夫の風俗通い、娘の危険な恋愛、愛した父の不実など、思いがけない家族の秘め事が明らかになるまでは……。妻でも母でもない道が、鮮やかに輝き出す長編小説。解説・島本理生

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たおやかに輪をえがいて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ひとりの女性の、折り返しの人生に起こる様々な出来事がとてもリアルに描かれていた。
    正直、途中までは、主人公の自分の人生を諦めたような考え方に共感できずなかなか読み進まなかったけど、中盤以降、一気に物語に引き込まれて、先が気になって夢中で読み終えた。前向きな気持ちになれる物語。

    0
    2023年03月29日

    Posted by ブクログ

    窪美澄さんの、日常に溢れた描写や感情が丁寧に繊細に言葉にされている感じ、そしてそれが優しく、時にガツンと胸を打つ感じ、とても好き。

    島本理生さんの解説が今まで読んだ"解説"というものの中で1番好きだった。一気読みおすすめ。

    p.71 誰かときっちり縁を切りたいときは、お金を

    0
    2023年02月08日

    Posted by ブクログ

    面白い
    窪さんは簡単な言葉で人の見えずらい感情を書くのがほんとに上手い(前も書いたかも)
    自分の父や母、自分と比べながら読んでしまってどうしても辛い気持ちにはなったけど
    それでも絵里子がだんだん自分を生きる様は勇気づけられる
    自分の母にもこう生きてほしい

    0
    2023年01月10日

    Posted by ブクログ

    自分らしさ
    「自分」は、内側から出てくるものと他人から示されるものがあると思う。
    あれをしたいと思う自分
    こういう人と思われる自分

    自分の意思も他人から求められる役割も
    どちらも大切なことだけれど、
    どちらかが偏るとその人らしさは
    失われてしまうのかな?

    0
    2023年08月07日

    Posted by ブクログ

    短編もいいけど、長編はやはり読み応えがあっていい。
    52歳、専業主婦の絵里子、まじめで寡黙な夫が風俗にポイントカードがいっぱいになるほど通ってるって知ってしまって…。
    リアルなのよ、悩みがすごく、一人娘の萌もなんだかすごい年上の彼と会っていて警察から電話がかかってきたり。
    そうそう、もし自分の夫がそ

    0
    2023年05月29日

    Posted by ブクログ

    50歳をすぎると人生の残りを考えることが増えた。いわゆる定年という仕事の終わりが見えてくるのも大きい。そして比喩的な意味ではなく本当に体にガタが来始めることも影響している。今の生活がいつまで続けられるのだろうかと考えてしまうのだ。
    それは男としての機能についての不安も含まれる。自分はいつまで性的な男

    0
    2023年04月26日

    Posted by ブクログ

    「それで、自分はどうしたいのか」
    悩み事、つい人に相談しがち。しかし、相談する時点で、ある程度自分の中での意思は固まっているものだと思う。
    何歳になっても、地に足をつけて、自分の人生を生きる大切さを感じた。

    0
    2023年04月09日

    Posted by ブクログ

    最初は主人公の他人に流されて自分では何も決められない姿にイライラししちゃったけど、一人の女性が綺麗に強く成長していく姿がとても美しかった。

    かっこよく年取りたいな〜
    自分の見た目に気を使うのは大事、
    自分が一番自信ある格好で、めぐりめぐって自分を好きになる

    途中までは鬱屈としてたけど、終盤は爽快

    0
    2023年03月20日

    Posted by ブクログ

    「何度でも出会い直せばいい」解説の言葉。シンプルで端的だけどこの言葉以上のものがない。
    夫婦になったから、もう何年も一緒にいるから、
    とかそんな言葉で諦めたり手離したりするものが多すぎて、だけどそれが当たり前だと思ってた。
    世の中の大半の夫婦がそうして歳をとっているのだと思った。
    だけど、その終わり

    0
    2023年03月20日

    Posted by ブクログ

    10代20代は自分中心に世界はまわっていたのに、いつの間にか子供のため、夫の…いつしか自分は何色が好きだったのかも忘れてしまう。そんな女性が自分を取り戻し、自分の足で歩き始める物語。☆1つ減らしたのは、自分の住処、仕事を提供してくれる友達は、そうそういないかなぁ〜

    0
    2023年02月08日

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