タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース

1,320円 (税込)

6pt

とある団地で5歳上の姉・七海と暮らすみかげ。父とは死別し、母は数年前に出て行ったきり。家計を支える姉に心苦しさを覚えながらも、ぜんそく持ちで、かつ高校でいじめに遭い定時制高校に通っていることもあり、自分の無力さにうちひしがれて、未来に希望が持てず「死」に惹かれはじめる。そんな彼女の前に団地警備員を名のる奇妙な老人・ぜんじろうが現れ、みかげの日常が変わっていく――刊行前から全国の書店員さんたちの熱い感想が続々。新たな夜明けをもたらす、温かさあふれる長編小説。

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タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とある団地で「団地警備員」として見回りする女の子の話。生と死について考えさせられる話。お姉ちゃんの事が心配になるけど人は1歩ずつ進んでいかなければいけない。しんみりした話を読みたい人に。

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    2024年03月10日

    Posted by ブクログ

    父親を幼い頃に亡くし、十歳の時に母親に捨てられた。 治安の悪いボロ団地で、五歳上の姉 七海と二人で暮らす高校生のみかげ。

    みかげを必死に育てようと 七海の選んだ職業。
    喘息持ちで あまり利口とはいえないみかげは、姉に負担をかけている自分を責める。

    みかげは生きることに対して希望を見い出すことが出

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    2023年12月21日

    Posted by ブクログ

    親に捨てられ、古い団地で姉と暮らすみかげ。お金もない、喘息持ちでバイトも思うようにできない、、、そんな暮らしの中、ぜんじろうさんと名乗る人物と出会い、みかげの生活に変化が現れる。
    つらつらと綴られていく文章、心に傷を持った人間同士の思いやりが、読んでいて心地よい。
    窪美澄氏の初期の頃の作品「ふがいな

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    2023年11月25日

    Posted by ブクログ

    スラムのような、吹き溜まりのような団地に住む、いつか死体を見たいと思っている少女。
    読んでいて苦しくなるくらい自分を卑下していた少女が、夜の学校で出会った初めての友達や、突然目の前に現れた老人との交流を通して、自分の意思で動けるように成長し、生と死について考えるようになる過程に、泣きそうになりながら

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    2023年09月19日

    Posted by ブクログ

    大都会の片隅で日常の中に身近にある死。それに気付かぬまま今を必死に生きるみかげ。いつか死体がみたいと思っていたのは死というものがわからなかったからなのかな。みかげ、素直でほんとうにいい子。

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    2024年05月01日

    Posted by ブクログ

    15歳のみかげは、姉の七海と2人で暮らしている。生まれたときから住む家は、お年寄りが多い古びた団地だ。
    姉と助け合いながら、工場でのバイトと定時制の学校で2人の友人むーちゃん、倉梯くんと穏やかに過ごす日々を送っていたみかげ。
    ある日、団地警備員を名乗るおじいさん、ぜんじろうさんの半ば強引な誘いで、み

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    2024年04月23日

    Posted by ブクログ

    読みやすいし続きが気になりどんどん読めた。
    父親は小さい頃に亡くなり母親からは捨てられてしまったみかげとそのお姉ちゃんの七海が団地で必死に生きる。
    みかげは夜の学校に通っていてどんな状況の時にも仲間の存在は大切と思った。
    団地警備員のぜんじろうさんとの出会いも大きい。

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    2024年02月16日

    Posted by ブクログ

    気づいたらもうこの環境だった。
    “みかげ“の前に立ちはだかるのは、
    自分の責任ではないけれど
    なかなか改善していかない厳しい現実。

    人と人とのつながりを
    感じられるような一冊だなと思いました。
    “みかげ“には、
    お姉ちゃんの七海ちゃんがいて
    夜間高校の友だちがいて
    団地警備員のげんじいがいる。

    0
    2024年02月02日

    Posted by ブクログ

    コミュ症で喘息持ちのみかげは夜間高校に通う15歳。彼女の語る言葉は幼さが残り認識阻害系の魔法にかかっているように世界をみているので薄ぼんやり映る。そんな表現のなかで読んだのでわりと感傷的にならずにページを閉じることができました。

    高度成長期に丘陵地に建てられたかとおもう都営団地は老朽化が進み廃墟の

    0
    2024年01月27日

    Posted by ブクログ

    姉の強さ、優しさ、寂しさが1番心に沁みた。
    自己を犠牲にしてでもたった一人の家族、妹を守りたい、そんな思いが随所で感じられ涙が止まらなかった。
    他にもたくさん涙腺崩壊箇所があり読むのが大変な本だった笑

    0
    2024年01月21日

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