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歯科医の夫と離婚をし、実家に戻った香菜子は、その日息子の圭太を連れ、スーパーに出かけた。偶然再会した知人との話に気をとられ、圭太の姿を見失った香菜子は、咄嗟に“誘拐”の二文字を連想する。息子は無事に発見され安堵したのも束の間、後に息子から本当に誘拐されそうになった事実を聞かされる。――なんと犯人は「お父さん」を名乗ったというのだ。そして、平穏な日々が続いたひと月後、前代未聞の誘拐事件の幕が開く。各紙誌で絶賛を浴びたミステリの最高傑作。
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Posted by ブクログ
何度も驚かされ、退屈しない小説。 面白かったけれど、上巻の事件で終わっていた方が、締まりが良く、読者の呆然度は高いのでは?少しクドイ感じがします。 初・連城三紀彦さんでしたが、他にも読んでみよう。
誘拐物。 しかしこれがまた一筋縄ではいかない話。 身代金をとらなかった犯人の目的とは!? そして誘拐された子供と「父親」の関係とは
上下巻あって大作のため、少々疲れますが、 ストーリーの展開が変わってて、なんとかクリア出来ました。 さて、後半に続くってところですかね。 今のところ真犯人が誰だか、まったくわかりませんです。
父に借りました。 著者の作品を読むのは初めて。いい作家に出会えました。 人物、風景の描写力が独特ながらも非常に高く、また、文章構成も見事だと思いました。 ストーリーはというと、誘拐ミステリーなのですが、 いわゆる普通の誘拐とは趣が異なります。 離婚後、実家に戻った女性が育てる一人息子・圭太が誘拐...続きを読むされる。 しかしながら積極的な身代金の請求はなく、その額も二転三転し、また身代金の受け渡し場所も渋谷のスクランブル交差点の真ん中、という変わったもの。 圭太は無事に保護されるものの、そのからくりは驚くべきもので犯人は不明なまま。 ここまでが上巻で描かれています。 引き込まれるように読みました。 登場人物も少なくはないのですが、過不足なく個性が巧みに描かれていて、頭に入りやすい。 下巻も、他の作品も楽しみです。
今のところ、誰も死なないどころか、誰も損すらしていない。でも実際には、2つの誘拐事件が同時に発生したことになっている。下巻で解き明かされるであろう謎に期待大です。
たまたま読んだのだけれども、二重、三重に犯罪が誘拐・身代金が仕掛けられていてなかなか面白かった。上巻を読み終わった段階ではまさか下巻がそんな展開するとは思わなかったし、最後の犯罪も「え?」という感じ。でも他の推理小説とかと比べて何かが足りない気がするのは何だろう・・・それなりに面白かったんだけどな。
誘拐小説。だが、ただの誘拐じゃない。被害者家族にいろいろと秘密があったり、犯人が身の代金を要求して来なかったり、人質があっさり帰って来たり。これって誘拐?という感じで犯人の目的が読めない。 そして、象徴的に出て来る《蜂》が気になる!ところで、下巻に続く。
これでもかと言わんばかりの伏線の数に参りました。 どうやってひっかけられるのか?どきどきしながら楽しめる作品は久しぶりでした。ただ、最後の最大の事件だけは少し、尻すぼみな感が・・・。もうひとひねりほしかったですね。
異様な誘拐事件の展開にぐいぐい引き込まれていくのだが、事件に関わる人物たちの隠し事がなかなかわからないのが、やきもきするというよりイラっとする。これはなんとなくうすうすわかってしまうことがだらだら長引くからか? 人物造型も今ひとつ輪郭の定まらない感じで、全体的に平板で一貫性がない印象だった。が、まだ...続きを読む物語はほんの序章らしいので、下巻に期待。
なかなか面白かった~。下巻まで一気に読んでしまった。 上巻はほぼ香奈子の話。 単なる誘拐事件の作品だと思って読んでいた。それだけでも結構楽しめる作品であった。
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