恋文・私の叔父さん

恋文・私の叔父さん

550円 (税込)

2pt

結婚10年目にして夫に家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。しかしそれを機会に、彼女には初めて心を許せる女友達が出来たが…。表題作をはじめ、都会に暮す男女の人生の機微を様々な風景のなかに描く『紅き唇』『十三年目の子守歌』『ピエロ』『私の叔父さん』の5編。直木賞受賞。

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恋文・私の叔父さん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年07月07日

    「十九年前真実の気持ちを全部嘘にしたのなら、今この嘘を全部真実にしてやる」
    落とし前の付け方が哀しくて、美しい。

    青春時代Number Girlとハヌマーンから受けた同じ類の衝撃でした。
    今度は音ではなく、地の文として、胸元に突き付けられた。
    表現者への未練を断ち切れず、舞台に上がろうともしない僕...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月12日

    設定の妙と人間の心の襞を絶妙な言葉で紡いだ冒頭の「恋文」に一気に引きずり込まれたが、5篇の中でのベストは何と言っても「私の叔父さん」です。恋文の時もでしたが、最後のどんでん返しとも言うべき展開、5枚の写真に秘められたメッセージには胸が熱くなりました。
    若い頃はただ純粋に好きと言える恋愛が、歳を重ねて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月11日

    今まで読んだ著者の作品には、『恋文』に出てくるような女を振り回す身勝手な男ばかり出てきてたけど、なぜか憎めない。その身勝手を許して受け入れてしまう気持ちがわかってしまう。
    『紅き唇』のタヅさんの想いが切ない。
    『私の叔父さん』が一番好きかな。

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    Posted by ブクログ 2021年03月30日

    とにかく文章が美しい。気障な表現や難しい言葉を使っているわけではないのに、なんでこんなにも心に響くのだろう。極限まで美しいものを見たとき、人は言葉をなくすというけれど、それにプラス涙も出ることをこの小説を読んで知った。
    今世では経験することができない、風情のある男女の話。
    意地っ張りで不器用だけど、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月30日

     結構読んでいない作家作品があり、連城さんの著書は初めて読みました。「恋文」は直木賞受賞作品で、「恋文・私の叔父さん」と改題されています。

     さて物語は。、男一人・女二人の三角関係になっているのですが、不思議と世間一般に連想される愛憎劇とはならないのです。
     どういうことか?要はダメ男を愛した女二...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年07月04日

    年下の夫に寛大すぎる妻とわがままを突き通す夫、一見なんとも後味が悪い関係性だけれど、それを覆す究極の愛が描かれている。難しい、実に難しい判断だけれど妻はよくやった。そして最後の夫への言葉。受け止めろよ夫。2話目、亡くなった妻の母、義母とある男の物語。この話が一番好きだ。集まってみれば全員他人である登...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年10月14日

    本自体は短編集で最初の「恋文」から始まり、「私の叔父さん」で締められています。私は短編集だと読み終わるころには最初の方の話がぼんやりしてしまうのですが、私の叔父さんでは写真という形でラブレターが残されていて、初めの恋文を思い出させてくれました。一つ一つの話も短編とは思えないくらい深い味わいがあり楽し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月27日

    良かった。と同時に、上手い。と感じた。
    あとがきに書いてあったのだけど、「素人の名優」たちの一瞬の名場面からあれだけの話を紡げるのがすごい。

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    Posted by ブクログ 2024年03月19日

    あとがきの「これは僕の恋文です」が全部持っていった。他の作品も読みたい。
    1984年の単行本だからかバーコードもないし検索でも掛らない…とりあえず文庫で登録

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    Posted by ブクログ 2022年03月26日

    愛というのはその対象を選ばす、何に対しても惜しみなく注がれるものだと思っている。飼っている猫や育てている植物、勿論本にだって。
    でも恋は違う。
    一般的には、両親や兄弟、子どもに対して抱く感情ではない。そして大抵は一対一のものであり、自分と同じ気持ちでいることを相手に求めてしまうし、始まりがあり終わり...続きを読む

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