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科学の時代に神を信じることは出来るのだろうか? この世に悪があることを宗教はどう説明するのか? 宗教は人を善良にしたり、世界を平和にするのか? 素朴な疑問を通して、宗教と人間のリアルに迫る。
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Posted by ブクログ
典型的な日本人である私は神社にも行くし、寺にも行く。だがそれは儀礼的なものだ。私にとって神は存在しても、していなくともどちらでも良い。信仰心の厚い人との会話の中で違和感を感じる事は、この世の全てを『神の采配』『神の思し召し』『神が与えた試練』といった具合に現状の起源を神に収束させる発言である。これと...続きを読む「偶然とは無知の告白である」とは何が違うのか?物事には必ず因果律がある。私達に与えられた知性は因果を辿るだけの能力がある筈なのだか、あらゆる結果を神だとか偶然だとかに収束させて、そこで思考停止する、その姿勢こそ神が最も望まないものではないのかといつも考え込んでしまう。
宗教という営みのわからなさに欧米の思想やキリスト者の言葉を通じて気づく、みたいな本。 折角第一章で神道は宗教と言えない論についてちらほら紹介されるのに、その後は全く言及がなくなるので肩透かしを食らった気分。宗教は人間に規格を定め、その社会の構成員を標準化するための仕組みかも?って話が面白かった。神義...続きを読む論については参考図書を追いたい
う〜〜〜ん なかなか難しいというか 書いてあることは理解できているつもりだけれど... この本のタイトルを見て、この本の中に答えがあるような気がして読んで見たが... 謎が深まるというか... ただ思ったのは 「信じる」事は能動的な事で、受け身なことではないと思っている。 宗教...を信じる......続きを読むとなるとまた一つハードルが上がる気がしてくるけど... 何かを「信じる」ことはなんというか明日に繋がる気がする... いつだった読んだ本に「自分の本当の気持ちは神様にしかわからない...」みたいなことが書かれたあるのを読んだ記憶があるけど... 自分の気持ちすらわからない時がある... 口ではこう言っているけど心の中では違う思いがある...とか... 宗教はなんか生き方の指針みたいなところがあるようにも思うし、道徳観を養う...みたいな感じもしている... なんだかややこしい本を手にした感あり... そもそも宗教ってなんだ?って感じにもなってきた...
タイトルがややミスリードで、「宗教」を信じる、ではなくて、内容としては「神」を信じる、とはどういうことか、を論じておられます。内容としては、学術的見地に基づいて、非常に地に足の付いた落ち着いた論を展開されていると感じました。 と同時に、はじめににも、すっきりしていただくことを目的としていない、とあ...続きを読むるように、すっきりしたい人にはお勧めしません。 自分は宗教をやっていますが、他人には勧めません。それは、自分が他人の幸せにあまり興味がない冷たい人間の表れなんだとも思っていますし、そもそも宗教を勧めることで人間関係を悪くしたくないという、保身のためでもあります。 自分が宗教をやるのは、その教義を自分が身につけることで、人格者を目指しているからで、ある意味自己満足です。 自分の経験から言えば、本書の4章のタイトル、同じ宗教の人なら仲良くなれるかと言えば、そんなことはありませんし、逆に自分と同じ宗教でない人でも、素晴らしい人格者の知り合いはたくさんいます。宗教に限らず、人間が集団を営むのであれば、善人だけの集団はあり得ないでしょう。 本書内にもありましたが、武道・スポーツ・芸術もそれで人格者になれるわけではないので、宗教も芸術みたいなものかもしれませんね・・・。 わからないことをわからないままにしておけて、そういった人やものを排除しないでそのまま置いておけるという心のゆとりが、現代日本には必要なのかもしれないなと思いました。
クリスチャンの宗教学者が、キリスト教の事例を中心に「信じる」ということの意味について様々な視点から論考した本。本書自体が優れた宗教学の入門書になっています。 「宗教を信じる」とは簡単な言葉だけれども、突き詰めて考えると、果たして一体何を信じているのか、とたちまち答えに詰まってしまう。中でも興味深く読...続きを読むんだのは、第3章の神義論について。宗教や信仰が孕む矛盾は人の心の有り様の反映のようで興味深い。個人的に思ったのは宗教離れ、無信仰が世界的に進む中で、それでも人間が存在する以上(或いは感情、心があるが故に)は最後まで宗教、神を信じることは消滅しないのではないかな、と。宗教について、信仰について、もっと色々知りたくなりました。
読んでスッキリする本ではない。 人類の営み自体が愚かで右往左往しているからだ。 が、以前からスゴ本ブログで教えてもらった、ハロルド・クシュナー「なぜ私だけが苦しむのか」についてしっかり書かれていて、ますます興味を持った。 また、中島らも「今夜、すべてのバーで」で知った例の祈りのラインホルド・ニーバー...続きを読むについても、数か所で言及されていた。 @ 以下コピペだが、【 】は個人的メモ 科学の時代に神を信じることは出来るのだろうか?この世に悪があることを宗教はどう説明するのか?宗教は人を善良にしたり、世界を平和にするのか?素朴な疑問を通して、宗教と人間のリアルに迫る。 目次 はじめに 信じる者は救われる?/宗教以外にも「信じ」ていること/本書の狙い 第一章 そもそも「信じる」とは、どういう行為なのか 現代人は本当に宗教を「信じていない」のか/よくわからない「信仰」という言葉【宗教=信仰・実践・所属】/「信じる」という動詞のさまざまな使われ方/正しいことは、わざわざ「信じ」なくてよいのでは/そもそも何を信じているのか/本当に信じていたら、むしろ「信じている」と言わなくなるのでは/「信じています」と言えば信者なのか/キリスト教徒は、本当に聖書を「信じ」ているのか/お金についての教えも「信じ」ていない?/むしろ「信じ」られない部分が必要なのか/信徒たちの「信仰」は、実はさほど徹底したものではない/宗教に限らない人間一般の傾向/マザー・テレサにおける「神の不在」/そもそも神は「信じ」る対象なのか/イエスは「信じること」にこだわったのか/イエスが人生の最期で口にした言葉/神を信じているならば、かえって疑いを口に出せるはず/「信じ」ているから、文句を言える/「素直に」という副詞は「疑う」という動詞にこそふさわしい/あまり「こだわらない」ようにする/よくわからない「信仰」 第二章 神を「信じ」ているとき、人はそれをどう語るのか 宗教を信じることは非科学的な態度なのか/宗教は科学を排除しない/「祈り」で砲弾から兵士を守れるのか【パウル・ティリッヒ】/ダライ・ラマの発言/「祈り」のいろいろな側面/「主の祈り」は利益や幸福をお願いするものではない/祈りは「お願い事」ではない【要求ではなく、信頼の表現】/ニーバーの祈り【ラインホルド・ニーバー】/ガリレオ裁判/神は「二つの書物」を書いた/神の存在を論証しようとするということ/神と古代の哲学者たち/「神が世界の知性である」【タレス】/宗教的なピュタゴラス/宗教を批判するが、神は否定しない【クセノパネス】/「万物は魂と神々に満ちている」【ヘラクレイトス】/神々に対するちょっぴり冷めた見方【プロタゴラス】/宗教は民衆をコントロールするためのもの?【クリスティオス、ディオゲネス】/ソクラテスの告訴状/神を「信じ」たソクラテス/プラトンの宗教論/神は人間的な事柄を配慮するか【アリストテレス】/エピクロスにおける「神」/妙な「神」を信じている方がよっぽど不敬虔【エピクロス】/宗教に批判的な立場の諸相/「無神論」という概念の広さ/ニーチェの「神は死んだ」/神の死の神学/「存在しない神に祈る」【シモーヌ・ヴェイユ】/「神は存在しない」【パウル・ティリッヒ】/「神なしで生きる」【ディートリッヒ・ボンヘッファー】/「神を棄てる」「仏を殺せ」【マイスター・エックハルト】/「信じる」の奥行き 第三章 この世には悪があるのに、なぜ神を「信じ」られるのか 耐えられない試練などない?/切実な願いも叶えられない現実/なぜ神は日本人の「悪」を放置したのか/「神義論」という問い【ライプニッツ、ヒューム】/『なぜ私だけが苦しむのか』【ハロルド・クシュナー】/不幸の理由を説明するいくつかのパターン/教育的な効果があるのか、死後の世界で埋め合わせがなされるのか/問いそのものを考え直す/ヨブの物語/「神が支配していないことがらもある」/すべてのことに理由があるわけではない/アウシュヴィッツについては「神は防ぐことができなかった」/神を「信じ」てはいるけれども/誰もが納得できる答えはない/抗議の神義論/「わからない」のに、なぜ「信じる」と言い切れるのか/幸福を得るために「信じ」ているのではない?/星野富弘の場合/口で文字と絵をかく/「神様がたった一度だけ、この腕を動かして下さるとしたら」/本当の死の時まで/「でも神さまありがとう」/三浦綾子の影響/「得たものの方が多い」/幸せとは何か/「信じる」とはいったい何か 第四章 同じ宗教を「信じ」ていれば、人々は仲良くできるのか 宗教は「個人の心の問題」?/イソップ寓話と聖書/「目からうろこ」や「復讐するは我にあり」/旧い契約と、新しい契約/新約聖書の内容/イエスは何も文章を書き残さなかった/宗教は集団で営まれるもの/人間の「標準化」としての宗教/信徒たちは平和の教えを「信じ」ているのか/キリスト教は本当に「非暴力」?/キリスト教徒たちは武力行使に躊躇しない/絶対平和主義と非暴力主義は少数派/宗教は「戦争の原因」であるとは言えない/宗教は「平和の原因」であるとも言えない/キリスト教は最初から「一つ」ではなかった/愛と平和を唱えていても喧嘩をするのが人間/教派間の対話と協同へ/「多くの宗教がある」という難問/異なる宗教とも仲良くしようとする動き/信仰を捨てることは悪なのか/芥川龍之介『おぎん』/おぎんらの棄教は悪魔にとって「成功」だったのか/何が正しいのか 第五章 神を「信じ」たら、善良な人間になれるのか 「人格者」になりたい私たち/よい生き方と学問【ルース・ベネディクト】/「ヒューマニティーズ」とは何か/「人間性」と「教養」【キケロ】/人文系学問に期待されていたもの/人文系の学者は人格者なのか/武道やスポーツや芸術で「人格者」になれるのか/やっぱり「宗教」なのか/弱い人々のために無償で働く【マザー・テレサ】/身代わりになって死んだ神父【マキシミリアノ・コルベ】/生徒に鞭打つ聖職者【ロアルド・ダール】/ラフカディオ・ハーン「お大の場合」/聖職者たちによる加害/教会でも人間関係の衝突がある/信仰は人を善人にする魔法ではない/ダビデ王の悪事/無宗教者・無神論者であれば善人になれるのか/プラス面もマイナス面もある/キリスト教徒であることにこだわらない/愛とは面倒くさくて嫌なもの【ドストエフスキー】/愛も憎しみも、人間は知らない
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