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明治三十八年八月三十日。日露戦争の勝利に沸く世間は一変、日本にとってほとんど利益のない講和条約に、失望と怒りが広がった。民衆の不満は桂首相の愛妾であるお鯉に向き、警視庁第一部第一課の岡崎巡査たちは、お鯉の住む妾宅の警備を命じられる。群衆の怒りは更に加熱し、ついには暴徒が街に火を放った。そんな暴動の最中、妾宅で刺殺体が発見される。岡崎たちは死因を騒擾として片付ける赤坂署に疑問を持ち捜査を始めるが──。日比谷焼打事件の裏で蠢く大きな陰謀に、岡崎巡査たちが挑む!
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Posted by ブクログ
1作目を読んでいたので流れで購入した。 1作目を読んでいないと、登場人物の性格などはわかりづらいかもしれない。 現代にも通じるのかもしれないが、この時代の方は結構したたかなのだと感じた。
日露戦争終結の際に締結された講和条約への不満から騒動が起き、戒厳令が発令された。 藤田五郎さんのチートぶりが好き。 この時代の老人は生き残りだから。
今野さんの警察小説的にとらえると、本書の主人公は岡崎巡査や岩井巡査ということになるのだが、本シリーズは脇役(?)の有名人(元新選組・斎藤一改め藤田五郎など)が多すぎて、そちらのキャラが立ちすぎるせいか、主人公の人間味が感じられないのが残念。
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