罪の轍(新潮文庫)

罪の轍(新潮文庫)

1,210円 (税込)

6pt

昭和三十八年十月、東京浅草で男児誘拐事件が発生。日本は震撼した。警視庁捜査一課の若手刑事、落合昌夫は、近隣に現れた北国訛りの青年が気になって仕方なかった。一刻も早い解決を目指す警察はやがて致命的な失態を演じる。憔悴する父母。公開された肉声。鉄道に残された“鍵”。凍りつくような孤独と逮捕にかける熱情が青い火花を散らす――。ミステリ史にその名を刻む、犯罪・捜査小説。

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罪の轍(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     素晴らしかったです。奥田英朗さんは大好きなのですが、本領発揮といかこの時代の熱さとかややこしさとかが、たっぷり味わえて最高です。「オリンピックの身代金」ファンとしても「オチ」が出てくるだけで、熱かった。
     前半に丁寧にストーリーを紡いで、最後のほうはもうわくわくが止まりませんでした。
    非常に切なく

    0
    2024年05月14日

    Posted by ブクログ

    当時、10才の時の話で、周囲が騒がしかったのをよく憶えている。事件の中身については全く知らないままだったが、今回、小説ながらこんな事件だったのかと驚いた。しっかり読ませてもらいました。

    0
    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

    800ページを超える大作。いやぁ長かった。
    犯人の自供を今か今かとページを捲る度に焦らされた。
    東京オリンピック前の浮き足立つ昭和38年に起きた
    最悪で悲惨な誘拐事件。
    刑事たちの犯人逮捕への執念に感嘆した。
    終盤、逃走した犯人を捕まえる描写は手に汗握るほどスリリングだった。
    どんなに不幸な生い立ち

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。1964年の東京オリンピック前に起こった誘拐事件。犯人特定のための地道な捜査で点と点を少しずつ結んでいく様に引きこまれながらあっという間に読破。最後のシーンには思わず手に汗をかいてしまいました。

    0
    2024年01月28日

    Posted by ブクログ

    奥田さんが描く犯罪小説は本当に面白い。登場人物の息遣いが聞こえてくるようなリアリティがあり、ページを捲る手が止まらなくなる。
    会話の練り方も半端ではなく、特に警察署の取調室における青年と刑事との対峙シーンは圧倒的な迫力で引き込まれた。いずれ映像化されると思うが、この緊張感は恐らく小説でしか味わえない

    0
    2023年11月12日

    Posted by ブクログ

    各登場人物の描写が素晴らしく、なぜか犯人さえも憎めない。特に後半の怒涛の展開はページを捲る手が止まらず、寝不足を誘引する。実話を基にしたフィクションとのことで、なかなか考えさせられる。

    0
    2023年06月21日

    Posted by ブクログ

    さすが奥田先生
    長編小説でしたが「読ませる」小説でした。

    でも犯人となる人物が憎めないんだよなぁ
    なんなら「逃げきってほしい」とまで思わされた
    実際あった事件をモチーフにしてあるので、そちらも調べながら読みました。

    やはり奥田先生はうまい!
    と唸りました。

    0
    2023年06月21日

    Posted by ブクログ

    奥田英朗の「オリンピックの身代金」よりちょっと前の話 
    悲しい犯人とチンピラ、よう出てくる
    面白かったのに、申し訳ないが、
    「イン・ザ・プール」「ララピポ」「泳いで帰れ」みたいなお下劣な作品が好きだー

    [馬鹿が一万人に一人の割合としても、分母が一億人なら一万人の馬鹿が出現する。
    全国津々浦々まで行

    0
    2023年03月02日

    Posted by ブクログ

    オリンピックの身代金を読んだ後で五係の面々に
    また会いたくなって再読。人物像が頭に入っているだけでこんなにも物語が立体化してくるとは。
    ラストでハンチングの村田らしき男も現れてやはり読んでよかったと。わかる人にはわかる。
    手に汗握る展開の末にやりきれなさばかりが募るのかと思いきや、警察の威信をかけた

    0
    2024年02月19日

    Posted by ブクログ

    モデルとなった実話があるためか、
    最後の展開はどうしても、ハッピーエンドとも
    ならず。史実とは、時に残酷なのだと思えてならなかった。

    0
    2023年11月03日

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