あの本は読まれているか

あの本は読まれているか

冷戦下のアメリカ。ロシア移民の娘であるイリーナは、CIAにタイピストとして雇われる。だが実際はスパイの才能を見こまれており、訓練を受けて、ある特殊作戦に抜擢された。その作戦の目的とは、反体制的だと見なされ、共産圏で禁書となっているボリス・パステルナークの小説『ドクトル・ジバゴ』をソ連国民の手に渡し、言論統制や検閲で迫害をおこなっているソ連の現状を知らしめることだった。そう、文学の力で人々の意識を、そして世界を変えるのだ。一冊の小説を武器とし、危険な極秘任務に挑む女性たちを描く傑作長編!/解説=大矢博子

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あの本は読まれているか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    感動した…!どんな不条理にも苦しみつつも強かに立ち向かっていく女性達の姿が心に響いた。解説にも書かれていたようにイレーナ、サリー、オルガだけじゃなくてそれ以外のその時代を生きた全ての人々(特に女性達)の物語だったんだと思った。まさか恋愛要素も入っているとは驚きで、苦しかったけれど、最後のエピローグが

    0
    2023年09月15日

    Posted by ブクログ

    あらすじから受け取る印象と、読み終わった印象が違う本だと感じた。文学の力を信じる人たちがいてこその文学だと感じた。ただ、1番驚いたのはこの小説が実際にあった出来事をモデルにしており、「ドクトルジバゴ」が実在する事だった。

    0
    2023年07月26日

    Posted by ブクログ

    スパイ小説かと思って手に取ったが、恋愛とスパイ小説だった

    諜報活動のドキドキ感というのはないが、
    歴史的な事実をフィクションを交えて知るということは意味がある本だと思う

    著者も実際に情報解禁されたCIAの文書や当時の文献などを読んで小説の内容を膨らませたという解説があって面白かった

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    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    冷戦下のアメリカで、ロシア本国では禁書となった「ドクトルジバゴ」を秘密裏にロシア国民に届け、弾圧されている現状を認識させよ、というスパイ活動を描いた作品。本によるスパイ活動、という部分に魅かれたはずが、読み終わって印象に残ったのはスパイ活動より作中の女性の立場の描かれ方。
    東のロシアパートと西のアメ

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    2023年12月26日

    Posted by ブクログ

    冷戦時代に鉄と火ではなく本を武器に戦う諜報部の女性達を描く小説

    CIAやMI6と言えど実際には、ジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンのような活動ではなく、デスクワークや交渉がメインになってるわけで
    CIAの女性職員達がカフェやレストランでコーヒーやドーナツを頬張りながら、同僚の噂話に花を咲かせる

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    2022年12月25日

    Posted by ブクログ

    構成的に面白そうに思ってチャレンジ。ミステリーかと思ってたけどスパイものだったか。もう少しドキドキ感が欲しかった。史実に基づいてるとこは好感持てる。

    0
    2022年11月19日

    Posted by ブクログ

    ★3.5

    パステルナークや、パステルナークの著書『ドクトル・ジバゴ』には、そんな物語があったんですねぇ。まぁ、旧ソ連では、国家の理想とは異なる人物や出来事は無かったという事になるので、パステルナークや『ドクトル・ジバゴ』の運命は、そうなっちゃうんですねぇ。

    この本の特徴は、旧ソ連サイド、アメリカ

    0
    2022年09月15日

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