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帝国の始祖チンギス・カンの死に揺れる帝国で、ファーティマは命じられ密偵として他の後宮へと足を踏み入れることに……。 歴史マンガの麒麟児・トマトスープが紡ぐ、大帝国を揺るがす女ふたりのモンゴル後宮譚!
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Posted by ブクログ
【DMMブックスにて購入】 ファーティマとドレゲネの出会いで物語がどう動いていくのかとても気になる…! 主人公の敵ポジだと思ってたトルイ、オゴタイ、チャガタイもそれぞれ魅力的なキャラクターで目が離せない。
歴史を展開に落とし込む上手さ
天幕のジャードゥーガルから読み始めた著者の作品だが、舌を巻くほどにストーリー展開の作り方が上手い。 歴史的には色々な出来事があったり、遊牧民族の生活様式があったりするのだが、そこからストーリーとして入れ込むモノの選び方や組み合わせ方が非常に上手い。 次の巻が待ち遠しい。
#ドキドキハラハラ #深い
中央アジアのさまざまなな民族、その歴史、民俗,習慣がしっかりと描かれていてストーリーもキャラクターも面白い。土地をクニを故郷を追われたもの,特に奴隷でも妃でも女性はモノとして扱われもすればモンゴルの最高会議には妃,女性も参加が許される、など,遊牧民族ならではの男女共同協働しながらの自然と対峙する生活...続きを読むや,遊牧や戦で女性が土地やクニを守ることも想定されているのか。 なかなか読み応えあり。続編楽しみ。
ファーティマ(シタラ)もドレゲネも境遇を考えたらモンゴルを恨むのは当然なのに、そこに気付かず寛大な支配者のように振舞うモンゴルの人々の鈍感さが面白い。
読んだ。早くから、政治劇が始まって、読み応えありすぎ。しかし、この人は人の情念を描くのが好きなんだなだ。 大河ドラマの原作読んでるような感じだわ。
全く知らない世界の話なので、私はどんどん先を知りたくて続きを早く読みたい。歴史物だけど、絵がかわいらしいので読みやすいのかも。
「地獄楽」もいい加減、異物の造形、中国風俗や江戸時代風俗の描き込み、バトルシーンの迫力等々、その筆力侮り難しとは思ったのだけど、トマトスープさんの選び抜かれた台詞、単純な線で中世の中東・モンゴルの緻密な風俗を描き切る筆力には感服した。流石、「このマンガがすごい!2023年オンナ編1位」である。 第...続きを読む二巻までは、基本的にはペルシャトゥース家の元奴隷・ファーティマの目線で話が進んでいる。驚くのはペルシャ幾何学の発達である。コペルニクスの地動説は16世紀ではあるが、ペルシャの13世紀初頭、彼らはすでに幾何学を使って地球の大きさを測っていた。世界は幾何学で測ることができる。ペルシャの幾何学模様がその世界観を表している。それなら幾何学で人の運命さえも測ることができるのか? と、やがてモンゴル帝国の「魔女」となる女が呟く(一巻2ページ目)。ここで、この作品世界を予言する。ドキドキ。 モンゴル初代皇帝チンギス・カンの死去の頃から始まり、その息子たちの時代の物語。圧倒的な軍事力を持つけど、ペルシャほどには科学は発達していない。しかしだからこそ帝国を広げることができたのかもしれない。 優しい家の奴隷だったファーティマは、モンゴル軍の侵略でご主人様を惨殺される。その復讐を胸に秘めてモンゴルの奴隷として中央アジアに連れて行かれる。そこで出逢ったのは、同じく主人を殺された恨みを持っている、次期大カアン・オゴタイの第6后のドレゲネだった。 まだ多くの人たちには未知の世界である13世紀のアジアの歴史絵巻がはじまる。モンゴル族の戦闘場面こそは出てこないけど、それを支える女たちの世界は十二分に描かれている。おそらくもう少しして北方謙三「チンギス紀」文庫本刊行が始まると思う。それへの事前学習としてもとっても楽しみなシリーズが増えた。2巻目まででは、ファーティマの魔女化は、かけらさえもない。
続きが気になる
世界史では習わなかった深い話か始まった。本当は10巻位まで待って一気読みしたい。モンゴルの広さと遊牧の生活をもっと知りたい、
#切ない #ドキドキハラハラ #カッコいい
チンギス・カンの跡を継ぎ 即位した第三皇子は オゴタイ・カアンとして 大モンゴル帝国の平定に乗り出す。 しかし、兄弟間の不和を生み出し 帝国を足元からすくおうと画策する者も。 第四皇妃から第二皇子の周辺を警戒するよう 内情を探る役目を与えられたシタラ。 しかし、その途中でオゴタイの妃 ドレゲネに窮...続きを読む地を救われて…。 歴史は立つ位置が違うと別の面を見せる。 敵地に入り込んでみれば 決して血も涙もない生き物ではなく 自分の大切な人を守りたいと願う心もある。 わかっていても、つらいですね。
前巻もだったけれど、笑顔の描写にやはり凄みを感じる。 戦う女性の姿を描いているのはもちろんそうなのだけれど、それが侵略主義のモンゴル帝国の中で描かれることで、手放しでファーティマを応援できないもどかしさもまた面白い。
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