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ミステリには「清張以前」と「清張以後」がある――。巨匠の凄みを凝縮した初期の傑作8編。心臓麻痺で突然死した教員の机に開かれた百科事典には「星図」の項が。その意味を探る表題作のほか、清張ミステリの出発点「張込み」、新人俳優に舞い込んだ映画出演の顚末を描く「顔」、九州某県の市長急死の謎を追う「市長死す」など、誰もが持ちうる後ろ暗さや焦りを克明に描く本格推理短編集!(解説・日下三蔵)
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清張は初めから清張だった
松本清張の初期の短編集だが、作風はやはり清張だった。作品を重ねて出来上がったものではなく、彼は初めから清張だった、と感じる。短編ゆえの展開もおもしろい。
#深い
Posted by ブクログ
「顔」「殺意」「なぜ『星図』が開いていたか」「反射」「市長死す」「張込み」「声」「共犯者」の8つ短編が収録。いずれも昭和30年代が時代背景の清張初期の作品集。
松本清張没後30年。清張ミステリはここから始まった。表題の「なぜ星図がひらいていたか」をはじめ、「顔」、「殺意」、「反射」、「市長死す」、「張込み」、「声」、「共犯者」の8編、巨匠・清張初期の傑作短編集。
松本清張の初期の推理短篇集。動機やアリバイなどを重視して地道な捜査活動で犯人に辿り着く手法は探偵小説と違い、意外なところから明らかになって終わりがスッキリする。どれも面白いが、特に「顔」「殺意」「声」が良かった。短篇で読みやすいので初めての人におすすめです。
松本清張の初期の傑作8選 表題の「なぜ星図が開いていたか」も面白かったが、 「市長死す」「顔」は、いかにもサスペンスドラマで取り上げられそうな作品。 会話の言葉使いが昔風で、ちょっも違和感は有るけど 読みやすいし、展開が早いので一気に読める。
著者初期の推理小説8編。解説に日常性と動機を重視した草分けとあるがそのとおりだろう。すでに幾作かは既読のものもありからくりも浅いものもあったとはいえ、読み返してもおもしろく感じた。2022.12.28
短編なのでさくさくと。 どれも良質な推理小説で、 これが松本清張かぁ…って感じ。 あちこちで喫煙シーンが多くて、 時代を感じてしまいました。
「なぜ『星図』が開いていたか」 「市長死す」「張込み」が良かった。 基本的に人が人に殺意を抱く、殺人を終えた後に隠して生きている状態で始まるのだが、見せ方にバリエーションがある。 長編を読んだことがないのだが、もっと濃いのだろうなと想像がつく。
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なぜ「星図」が開いていたか―初期ミステリ傑作集―(新潮文庫)
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