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天下統一のためには家康に臣下の礼をとらせなければならない。肉親家臣の犠牲もやむをえない。秀吉の政略は青白い陰火の相をおびはじめた。佐治秀正との愛の巣を無残に裂かれた朝日姫の悲嘆、秀正の憤死。一方、家康への忠誠ゆえに出奔しなければならない石川数正の慟哭。戦国非情の風は止む間もない。
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Posted by ブクログ
関白となった秀吉は家康を大阪に呼び臣下の礼をとらせるために、妹の朝日姫を離婚させて家康の正室にしようと企む。 その交渉の狭間に立って石川数正は出奔。 家康は天下泰平のため考えを巡らす。 最後は家康と朝日の祝言で終了。 家康と秀吉の駆け引きが面白かったです。 次はいよいよ家康上洛かな。
於義丸が人質として大坂に赴き浅井三姉妹と出会い、佐治日向が朝日姫との離縁で自害し、一度目の上田攻めがあり、石川数正は出奔し、北条父子と会見し、朝日姫の輿入れがあり、といったところ。
この物語、どこまで面白くなってゆくのか。 家康の大将としての器は計り知れない。 己の天下を見越して、動く家康。 先の先まで見越せる目を持つ家康。 この先の運命を家康は、もう見ているのだろうか。 すべては家康の手の内にあるのだろう。
いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。 結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な...続きを読む時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。 また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。
秀吉の野心を満たすために、夫が命を落とすことになった上、自らが家康に嫁がなければならなかった朝日の困惑、憤りを思うとやりきれない。
大部分は石川数正の出奔についての話。そこに家康と秀吉との様々な駆け引きが絡んでくる。 この手の本を読むと、思慮の大切さと短慮すべからずという戒めを改めて思い知らされる。
部下に惚れさせる事が大事と。 そうだよなー、と思いつつもできない・・・。 それができれば苦労しないよ。 石川数正、家康のために出奔。実際はどうだったんでしょうねー。
戦国終息が家康の理想であり、秀吉の目的。石川数正は断腸の思いで出奔。それを理解し口には出せない家康と本多作左衛門。秀吉が関白になった頃、家康は腫れ物を患い、生死をさまよう。秀吉の妹、朝日姫の家康への嫁入り。12.9.16
大権現様が冷戦を堪え忍ぶ11巻。 だが、もっと苦しいのは石川数正と朝日姫だろう。 そして北条氏政はこの小説でもやはりお馬鹿だった。 だが、大権現様は神様なので貴重なオレンジを送り、 「橙がそんなに珍しいのかwwwwwwwwww」 などと橙を沢山送り返されるような真似はしない。 そして「なめげた真似...続きを読むを…」などとは言わない。
どうやらこの糞長い物語は家康が幾度も幾度も堪忍と無に立ち返る物語なんだね。 大将は部下を惚れさせなければならないとは、なかなか。
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