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11月も雨のわびしい夜、消えかかる蝋燭の薄明かりの下でそれは誕生した。解剖室などから各器官を寄せ集め、つぎはぎされた身体。血管や筋のひとつひとつが透けて見える黄色い皮膚。そして、茶色くうるんだ目。若き天才科学者フランケンシュタインが生命の真理を窮めて創りあげたもの、それがこの見るもおぞましい怪物だったとは! 無生物に生を与える実験の、しかしあまりに醜悪な結果に、彼はこの生き物を見捨てて逃げ去るのだが……。いくたの映画やドラマ、小説等を通じ、あまりに有名な不朽の名作。
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Posted by ブクログ
200年ほど前に書かれた本ですが、今読んでも、というか、今こそ読みたい、読んでほしい本ですね、これ。 自分は、この本を読んでいて、『ジキル博士とハイド氏』と『ガリバー旅行記』を思い出しました。 構成もなかなか面白いです。 しかも、メアリー・シェリーが、二十歳そこそこで書いた本、というのは驚き。
「タイトルは有名だけど中身知らないよね」 となる典型的な作品の一つ。 長らく積ん読状態だったけど、 とあるブログのレビューが興味深かったのでこの度呼んでみた次第。 語り手が交代しながらモノローグを行うように展開されていて、 解説よろしくこれが後生の『嵐が丘』等へ派生していくというのは個人的に胸が...続きを読むアツくなる部分ではある。 フランケンシュタインと聞くと一般的には怪物をイメージしがちだけれども、 怪物には固有名詞はなくフランケンシュタインとは怪物を生み出した天才科学者(ヴィクター・フランケンシュタイン、主人公)の姓である。 物語の原題は正式には『フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス』。 プロメテウスとはギリシャ神話に登場する神の一人。 寒さに凍える人間を想い火を与えることでその生活を助けようとしたが、 火を与えられた人間がそれを争いに用いたことにより刑に処せられる。 ヴィクターば人間を作ったこどにより、 怪物ば言葉を理解してしまったこどにより、 自らが抱える愛を遥かに超越した絶望の淵に置かれ身を滅ぼす。 -現代のプロメテウス-はその隠喩にあたる。 人間と怪物を比較することで人間の定義について問いを投げ掛けていて、 そのような意味ではSFの先駆的な作品としても位置付けられているようである。 …というように何の気なしに呼んではみたものの 幅広いジャンルに影響を与えたようだ。 圧巻なのはやはり終盤。 ヴィクターが息を引き取ったのを観た怪物がウォルトンに自らが抱える想いを吐露する場面。 目を合わせられなかったとはいえ、 怪物がまともに会話したのはヴィクター以外ではウォルトンが初めてであり、 それゆえに怪物がとても人間らしく見える。 別の機会に是非映画も観てみたい。
ピーター・ラヴゼイ『地下墓地』、 ピンチョン『Is it O.K. to be a Luddite?』などを読んで 気になっていた古典作品。
”人造人間”のアイデアの元祖、そしてSF小説の起源とされることもある古典中の古典。 知名度の割に原典は全然読まれてないことでも有名だそうです。 科学を志す学生、ビクター・フランケンシュタインが造り上げた”怪物”によって引き起こされる悲劇的ストーリー。 生命の創造、知識の獲得に伴う悲劇、孤独、善...続きを読む悪の二面性など、いろんなテーマが含まれており、とても深い。
フランケンシュタインというのは怪物じゃなくって怪物を作った人の名前だよというのは知っていたけれど、こんなロマンティックな小説だとは思ってもみませんでした。1818年に出版されたこのイギリス小説、肌触りがルソーの「エミール」に近いなあと思いながら読みました。両方とも教養を得るために「プルターク英雄伝」...続きを読むが使われていますし、ジュネーブつながりもあります。 戯画化されて流布しているフランケンシュタインって、原作と全然違うのですね。 読みたい本があまりないsonyのReaderですが、この本を買って読んだのは大収穫でした。
怪物を創造した若き天才科学者フランケンシュタイン。 狂気のような熱情に駆りたてられて仕事を続けてきたフランケンシュタインは、怪物が生み出されるのとほぼ同時に病に倒れ、怪物は失踪する。 怪物は民家に潜んで言葉を覚え、感性を身につける。 文字を学んだ怪物は、実験室から持ち出した衣類のポケットにあったフラ...続きを読むンケンシュタインの日記を読んで、自分がどのように生み出されたのかを知る。 人々に異形の姿を疎まれた怪物は、健康を回復したフランケンシュタインに自分の伴侶を創造するよう求める。 しかしそれを拒否され、怪物はフランケンシュタインを追い詰めていく―。 とってもおもしろかった。 特に、怪物が言葉を学んでいく過程と、ラストシーンでの独白はすばらしかった。 フランケンシュタインに愛を求める怪物は、遂にそれを得られないまま、自分の存在を灰ーデリダを思い起こすのなら、痕跡なき痕跡としての灰ーにする。 怪物は語るすべを持ちながら、語りかけるべき他者を持ち得ない。 目の見えない者だけが、かろうじて怪物の声を聞き取るけれども、その契機は失われてしまう。 それから、この小説は男同士の絆が濃密に描かれるテクストでもある。 ただ、私としてはフランケンシュタインの婚約者であるエリザベスが、怪物による殺人の罪を着せられた女性ジュスティーヌに寄せる深い感情、もしかするとレズビアニティにつながるかもしれない感情に思いを寄せて読みたいと思ったりもした。 もう一度、ゆっくりと読みかえしたい一冊。
だだだぁーーっと読めて実に面白かったです!ホラー中心かと思いきや、怪物の人間くさいところなどが伺えて読む前の印象とは大分違った印象を読んだ後は抱きました。
ヴィクター・フランケンシュタイン博士に作られた怪物。博士の愛情をもとめながら博士の弟、親友、妻を手にかけていく。 2009年6月7日初読
〔フランケンシュタイン豆知識〕 ・怪物の名前ではない ・怪物を創り出したフランケンシュタインはマッドサイエンティストの博士ではなく、大学生 ・怪物が読んで感銘を受けた書籍は『若きウェルテルの悩み』『プルターク英雄伝』『失楽園』 ・最初は北極を目指す冒険家の話、その中でフランケンシュタイン、その中で怪...続きを読む物の話という入子構造になっている ・怪物はあまり暴れない、知的で感性の細やかな人間の能力を超える存在。しかも動きが早い。確実に絞殺する。 ・フランケンシュタインは怪物を創造した良心の呵責から現実逃避してばかりであまり天才という感じの人物ではない。結果、予想どおり周りの人を怪物に殺されまくる。 ・今ならAIとパラレルに考えられるかも。
1月にある読書会課題本。学生時代以来の再読になる。人造人間をテーマにしたSFの古典中の古典。映画のイメージしかない人こそ読んでほしいと思う。訳はいろいろあるけれども、この版は訳そのものはもちろんのこと、巻末の解説もとても的確で面白いので、お薦めできる。
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森下弓子
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