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不運に愛される美しいお嬢様・テンコ、義理人情に厚い不良娘のユーリ、“歩く全国平均値”ことミサキの、超凸凹女子高生トリオが、毎度厄介な事件に巻き込まれ、おだやかな町・葉崎をかき乱す! 学園内外で起こる物騒な事件と、三人娘の奇妙な友情が詰まった青春ミステリ。 書下ろし特別掌編を収録!
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Posted by ブクログ
帯に「葉村晶より不運で、頑丈で、影の薄い三人組」とありました。そんな登場人物は可哀そうだなあ、と思いながら、なるほど、それぞれ一人ずつ受け持っているんですね、と納得。キャラクターがよく絡み合って、とても魅力的なトリオになっています。 最初はなんだか赤川次郎さんが書きそうだな、と思いながら読み始めまし...続きを読むたが、そうではなく、やはり若竹七海作品、帯の言葉が生きてるなあ、と深く実感。多様な叙述で楽しませてくれました。 私は「悪い予感はよくあたる」がとても面白く感じました。そのあとも、叙述とトリックの絡まり合いが絶妙だと思いました。 高校生3人、卒業後のエピソードもありましたが、彼女らが厄年を迎えたときとか、成人したときとか、そんな節目節目の物語も読んでみたい、と思います。とても面白かったです。
葉埼市内にある三つの高校のうちの一つである葉埼山高校に通う三人娘。 不運なお嬢様テンコ、ヤンキー娘のユーリ、歩く平均値ことミサキ。 この個性にあふれた三人が、毎回奇天烈な事件に巻き込まれる痛快コメディ(?)のような青春ミステリ。 不運すぎるくらい不運続きのテンコと、毒舌極まりないユーリの掛け合い...続きを読むが面白おかしく、ハチャメチャだけど、二人の良さにしっかりと気づいているミサキは、ほんとうにいい友達を持ったよね。 出会いから卒業まで、春夏秋冬と思い起こせばあっという間の三年間。 三人で行った卒業旅行には、最後にじんとくるものがあって良かった。 この奇妙で熱い三人の友情が一生続きそうで、ちょっと怖い気もするけど…。
始まりは、どう考えてもユーモア青春小説。葉崎市の女高生凸凹トリオならぬプラス・マイナス・ゼロ3人組が、不運にも下校時に死体を発見してしまう。ところがしばらくして、発見者のテンコがその死体の「幽霊」につきまとわれてしまう。 テンコは金持ちお嬢様にして容姿端麗成績優秀性格良好なのに、不運にも「不運」を...続きを読む引き寄せる体質がある。しかも、べらぼうに。もう1人のユーリは超貧乏暴力優先の不良体質。ミサキは家庭容姿成績体力全てにおいて平均点の謂わば「ゼロ」の位置。その3人が何故か山の上のこじんまりとした「特別な」高校で仲良くなって、テンコの持ってくる様々な不運ミステリーを解決してゆくという、連作短編集である。なんとなく怪異色の少なくミステリ色の濃い諸星大二郎「紙魚子さんシリーズ」と言った感じ。 ポプラ文庫なので、葉崎市シリーズの第5弾目の作品とは気がつかずに買ってしまった。ユーモア青春小説とは言いながら、おそらく殺人事件は二回起きているし、火事は起きるは、怪我がなかったから良いものを二階から何人も落っこちるは崖から落ちるは、テンコに至ってはいったい何百回「糞まみれ」になった事だろう。読んだことのない人がこのレビューを読んだならば「意味わからん‥‥」と思うでしょうが、まぁそういう小説です。 シリーズとしては、何処にでも出てくる角田港大作家先生も登場している。このテンコミサキユーリ3人ならば、またシリーズの何処かで出てきてもらいたいな。 若竹七海を年間10冊を読もう目標の5冊目。うーむ、今年も達成は難しそう。
葉崎市のシリーズ。 メインが高校生なせいか、後味そんなに悪くないのでさくさく。 色々めちゃな分もあるけどコージーとして楽しめたかなと。
「葉崎市シリーズ」の5冊目。今度はポプラ社になった。 葉崎市の山のてっぺんにある葉崎山高校に通う、お嬢様テンコ、不良娘ユーリ、歩く全国平均値ミサキの女子高生トリオが出くわす出来事。 プラスとマイナスとゼロの3人の、コミカルで時に鋭い掛け合いを楽しむ。不運に愛されるテンコは葉村晶みたいなもんだな。 ...続きを読む出くわす事件は他愛もないように見えてちょっとした毒を含んでいるところがこの作者らしい。 文庫版のために書き下ろされた最後の2話には珍しくそうした毒がないが、3人の仲良し加減がいい感じに描かれていて、これはこれで余情あり。
プラスとマイナスとゼロ。違う個性同士がうまく噛み合ったトリオが、いろんな事件に巻き込まれる。私はテンコみたいな人の側にいて不運に巻き込まれるのは嫌かな。いい人なんだろうけど。
でこぼこ3人組女子高生の話。テンポがよく面白かったけれど,ちょっと突飛すぎるように感じるところも多々あった。
不運なお嬢様と不良娘と歩く全国平均の三人の女子高生トリオの青春ミステリ・・・といっても若竹作品だからどす黒い話が・・・と思ったらかなりコメディよりでした。サクッと読める感じも悪くない。こういうお話も書くんですね。 ただ、このポプラ文庫の特徴ではあるんでしょうけどね。紙が厚いんですよね。だから、こう、...続きを読む一見したよりもボリュームがちょっと少なめ。もっと三人のドタバタを楽しく読んでいたかったけど、割とすぐ終わっちゃうってのが寂しいところです。
不運な令嬢、テンコ、歩く平均値、ミサキ、不良娘、ユーリ。 ベタな登場人物と思いながらも、次の展開はどうなるのか?と一気に読んでしまった。
個性豊かな女子高生3人組の活躍?が楽しかった。 テンコちゃんの、ありえないような不運も、それを 「神様の試練」と本気で信じているような姿がまた♪ とはいえ、ブラックな雰囲気が漂うのは、やっぱり、 若竹さんならではかな。 手品師さん、どうかご無事でw 学校祭のあれは、なんとなく想像がついていたので、 ...続きを読む当たって嬉しかった。 3人組の後日談もよかったしね。
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