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わが手にかけたはずの明智光秀が「生きていたぞよ」と聞いた忍びの小五郎。噂がまことなら、今度こそ討ち果たして忍びの名誉を取り返さなくてはならない。しかしその道筋は意外な方へ(「首」)。潜入先で忍びの正体を見破られ、恐れ入って寝返った寅松。だが、その寝返りを自分の味方に知られ…(「寝返り寅松」)。歴史の裏で活躍した「忍び」同士の因縁の対決、哀愁、恥、名誉など、非情な宿命の中で熱い血をもって生きる姿を描く。全七篇。
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Posted by ブクログ 2018年01月08日
非情な世界に身を置きながら、血も涙もある忍者たちの生き様。主人公の忍者が中二病こじらせた主君に呆れながら付き添う様がコントみたいな「戦陣眼鏡」がお気に入り。
Posted by ブクログ 2015年06月12日
戦国時代から江戸時代へ移り変わる際の忍者たちの葛藤と悲哀を描く短編7編。よく宿命のライバルのように描かれることの多い伊賀と甲賀だが、信長の時代に対立した歴史はあるがそれ以外には暗闘は無かったらしい。 歴史に残らないからこその忍び働き、人知れず消えてゆく忍者たちの哀惜。
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池波正太郎
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