タイムマシンに乗れないぼくたち

タイムマシンに乗れないぼくたち

1,500円 (税込)

7pt

人知れず抱える居心地の悪さや寂しさ。
そんな感情に寄り添い、ふと心を軽くする物語


「コードネームは保留」
楽器店で働く優香は、人知れず“殺し屋”の設定を生きることで、
味気ない日々をこなしていた。

「タイムマシンに乗れないぼくたち」
新しい街に馴染めない「ぼく」は、太古の生物が好きで、博物館が唯一落ち着く場所だった。
ある日、博物館で“現実逃避”をしているスーツ姿の男性と出会い――

「夢の女」
死んだ夫のパソコンに残されていた小説原稿。
それは、夫と「理想の女」が主人公のSF小説だった。

「深く息を吸って、」
息をひそめるように日々を過ごすかつての「きみ」に、私は語りかける。

「対岸の叔父」
町いちばんの変わり者、それがぼくの叔父さんだった。

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タイムマシンに乗れないぼくたち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人が抱えるさまざまなものや感情をわかりやすい表現でかかれていて、とても読みやすいので自分を投影してしまい、一気に読み終えてしまいました。

    0
    2023年11月10日

    Posted by ブクログ

    どの話も読み終えた後に心に残り感じることがあった。
    自分ではない何者かに設定して生きる「コードネームは保留」周囲の環境に馴染めず生きづらさを感じているけど自分なりにうまく生きようとしている、同じような境遇にいる人を見つけたちょっとした安堵感、大切な人がいてその人を守ろうとするほんの少しの勇気
    なにか

    0
    2023年08月04日

    Posted by ブクログ

    何だか気になる本だったので読破。結果読んでよかった。他の作品も気になるぐらい、自分には読みやすく、合っていた。何でもない日常や人間関係に視点を当てていて読みやすかった。あるあるという思いや、場面がよく描かれている。個人的には対岸の叔父に登場するマレオさんが気になる笑

    0
    2024年05月30日

    Posted by ブクログ

    短編集でした。
    『夢の女』は、突然死んでしまった夫が書いた小説もどきの中に出てくる夢の女(想像)と一緒に生活する女性の話で、夫婦ともお互いに大切に思ってたんだよなぁと最後にはわかって涙が出ました。

    私自身生きているうちから、夫のいいところをしっかりみて、先立たれても悔いの残らないようにしたいなと改

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    「社会」という群れに馴染めないのは、おかしいことでも悪いことでもないんだよ!と教えてくれる作品です。と同時に、人を自分の枠組みで判断してしまっていることにも気付かせてくれました。
    読むと優しい気持ちになることができます。

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    私はどちらかというと、この本に出てくる人たちの様な心情を持つタイプの人間のような気がします。

    普段は何の問題もないように過ごしておりますが‥

    周りに馴染めない僕が、周りとの間にガラスを置いて第三者のように周りを見ることで安心感を得る

    関心しました、そんな素敵な方法があるんだと。

    一体どういう

    0
    2023年09月13日

    Posted by ブクログ

    ”一人ぼっちのつもりだった。だけど、そうじゃなかった”

    私たち人間は群れの中で生きる生き物です。何をするにしても一人で生きていくことなどできはしません。しかし、そんな正論とは別に、家庭の中で、学校の中で、社会の中で…自分の居場所がないと感じ、”一人ぼっち”という思いを抱いている方もいらっしゃるかと

    0
    2023年08月23日

    Posted by ブクログ

    7編のお話が入っています
    どれから読んでもok
    交わらないけど近いとこにいたりします

    少し生きづらさを抱えている人が
    なんとなく前を向けるお話
    心が疲れた時に読みたい

    コードネームは保留:殺し屋の設定が必要な楽器店の事務員
    タイムマシンに乗れないぼくたち:家に帰りたくない僕と仕事をサボっているサ

    0
    2023年04月23日

    Posted by ブクログ

    短編集ということで物足りないかと思いきや、余韻を残すのも悪くないと思えました。

    「深く息を吸って、」

    スタンド・バイ・ミー、そしてリバー・フェニックス。
    10代の頃夢中になっていたので、なんだかうれしい。

    いろいろな人の思いに気づくことができる一冊。


    0
    2023年01月17日

    Posted by ブクログ

    タイトル:コードネームは保留 
    p40
    「同じ空間にいても互いの実態すら知り得ない。私達は星と星みたいに遠い。けれどもお互いがそこにいると知っていれば、それで十分だ。こんな風にときどき交信できたらなおいい。」
    自分を役にあてはめる事で独りという現実から逃れようとしている寂しい主人公。
    反対に同じ会社

    0
    2023年01月04日

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