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「僕、プレゼントに花束贈ります。花束が一番いいと思っているんです。必要品じゃないし、豪華だし、なくなっちゃくから」――畜生道から出発して、いざ六道輪廻の旅へ。桃尻娘に鞍馬天狗、沢田研二にヴォネガットと、各界ごった煮の老若男女の釜ゆで大会。偉才・橋本治が、どんな類い希な美しい論理(ことば)の花束を贈るのやら……オバサン化した男、死にぞこないのメジャーは読むべからず!?
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Posted by ブクログ
1970年代末頃に書かれた著者のエッセイをまとめた本です。 中森明夫が「解説」の筆を取っているというのも時代を感じさせますが、そこで中森は、「80年安保」についての意見が橋本と一致したというエピソードを紹介しています。中森は、「80年初頭、物質的豊穣さと精神的寂漠さの間で現実の理性の抑圧をすり抜け...続きを読む感性のプレイグラウンドで遊ぶ一群の少年少女たち」が築いた、「不可視の感性のバリケード」ということばによって、そのことを表現しています。 たとえば著者は、なぜ『現代詩手帖』や『現代思想』、『ユリイカ』といった雑誌で「特集・杉良太郎」という企画がおこなわれないのか、という問いを立てて見せます。そこには「日本のインテリにはエンターテインメントというのが分らない」という批判が含まれています。そしてこうした観点は、知人の部屋の本棚にかならず高橋和巳の『わが解体』と吉本隆明の『共同幻想論』があった、と語る中森の述懐とかさなってきます。 ただその一方でわたくし自身は、自意識への沈潜を通して問題に到達しようとするインテリへの対抗言説として「大衆の原像」という考えかたがあった時代と、現代とのへだたりをも感じてしまいました。もはやそうした「インテリ」が役割をうしない、「大衆」の矜持が溶解してしまったいま、橋本治という人物に、輝かしくも「時代から浮いている」という印象をいだいてしまう読者は、すくなくないはずです。「極楽までは何マイル?」とため息混じりに聞きたいのは、われわれ読者のほうではないかという気がします。
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橋本治
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