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始皇帝、項羽と劉邦、曹操ら英雄が活躍した古代の中国。二千年前の人々はどんな日常生活を送っていたのか。気鋭の中国史家が文献史料と出土資料をフル活用し、服装・食卓・住居から宴会・性愛・育児まで、古代中国の一日24時間を再現する。口臭にうるさく、女性たちはイケメンに熱狂、酒に溺れ、貪欲に性を愉しみ……。驚きに満ちながら、現代の我々ともどこか通じる古代人の姿を知れば、歴史がもっと愉しくなる。
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Posted by ブクログ
秦漢期を想定した古代中国の一日を体験する形式をとり、衣食住から性愛にいたるまで当時の日常生活を再現する内容。読むことで間違いなく古代中国についての解像度が上がる。典拠も巻末注にまとめられているので非常に有用な一冊。
官吏はルックス採用が多く美男子の要素の一つは髭であり、髭を剃っているものは宦官や犯罪者とみなされた。 髭を剃る刑罰があった 庶民の多くが氏を持つようになったのは紀元前前後 気軽に名字を変えた 家族などの親密でない他人を名で呼んではいけなかった、特に皇帝の場合は公文書にも使ってはいけなかった 姓+官...続きを読む職・役職名 地図は北が下、南が上 郡>県>郷>里 中国北部は人口密集地帯、南部は過疎 普通語や共通語の概念がなかった 長江流域は鬱蒼とした森林に覆われて今とは生態系が異なっており、象が生息していた。また在任や民がそこに逃げ込めば捕まえるのは難しかった 毛先から魂が抜けてゆくと信じて毛先を隠していた 髷を結い身分に合った冠をかぶっていた
古代中国で、人々がどう暮らしていたのか。 膨大な資料から生活習慣に絞って集大成した十年がかりの労作。 古代にタイムスリップして一日を過ごしてみたら? といった体裁でまとめられていて、ユーモアもあり、読みやすいです。 秦や漢という大国がすでにあった頃、何百年にも及びますが、ほぼ紀元前という。 ドラマ...続きを読むでは現代感覚も加味してあるので、いや、ここまで豪勢じゃないでしょ、精巧じゃないでしょ?と思う面もあるけれど、既に多くの書物があり、法律があり、文化があったことも事実。 で、日々の暮らしの実態は? 皇帝は早朝に起き、えんえんと案件を審査する。 朝起きたら口は漱ぐが、歯を磨くというところまではない。 近年特定されたばかりの曹操の墓でわかったことでは、曹操はかなり歯が悪かったとか。 ただ意外と虫歯がない人もいたようで、それは食事が現代と違い、虫歯ができにくい内容だったからだそうです。 イケメンは採用されやすく、それというのも容姿は能力の内と考えられていたから。 毛先を見せては生命力が吸い取られるという考えがあり、髪はまとめて小さなお団子にして留め、冠をかぶせるのが正装だった。 名前を呼ぶのは君主か親ぐらいで、親しくない人が呼ぶのは非常に失礼に当たる。 役職名か、字(あざな)で呼ぶのが普通だった、など。 意外と現代に通じることも多く、生きる喜びは似たようなもの、同じ人間なのね~!と思いつつ、全く違う感覚もある。 とても面白かったです☆
タイムスリップ形式で読みやすかった。 一日の生活を通して、政治・経済・文化…いろんな側面が見えるんだなって実感できた。 文化史導入として「一日」を知ることから始めるの、なかなかいいかもしれない
素朴な感じをたたえた拓本や模写
以前「古代ローマ人の24時間」という本を読んだことがあるが、本書はよく似た手法を採用した古代中国版である。全巻トリビア蘊蓄の塊であるが、古代ローマと違ってそれらトリビアが、古代中国の格言やことわざとして現代日本語に残っているので、大変に興味深い。基礎知識的な話の多い導入部はそれほど面白くないが、中盤...続きを読む以降、俄然面白くなってくる。文中に様々の絵が散りばめてあるのも楽しい。特に素朴な感じをたたえた拓本や模写がいい。
長い歴史の記録がある中国。 時間ごとの生活習慣や衣食住について知ることができる。 容姿の良し悪しについても言い難いことまで書かれていてその辺りは今も昔も変わらないもののようだ。 仕事の風景、夫婦の日揉め事や離婚、いつの時代も似たようなもの悩みがあったようだ。
秦漢時代にタイムスリップして1日24時間を体験するという設定で、当時の暮らしを描いていく。皇帝やその側近、官吏、有力者、庶民などなど登場する人々は様々だ。そうした人々のファッションや仕事、性愛、結婚や離婚、子育て、食事、飲酒、果てはトイレやハゲの話題まで「日常生活」が描かれている。日常に関する記述を...続きを読む様々な史料から見出した著者の多年にわたる研究の成果が平易で読みやすい文章や数々の図版で紹介される稀有な一冊。新書でありながら、しっかりと注記がされていて、典拠をたどれるのもありがたい。
まるで、異世界転生のラノベのような ノリで書かれているが、 優れた学術書。 古代中国の暮らしが、 想像できるように表現も 工夫されている。 研究成果を社会に還元しようとする 学者の誠実さが感じられる好著。 他の時代、他の地域でも こういう本が登場して欲しい。
秦漢時代の庶民の暮らし24時間を細部まで再現する。人物、出来事中心の歴史とは対照的な画期的な試み。 英雄が歴史を動かすのとは異なる、筆者曰く「動かない歴史」。朝起きてから眠りにつくまでの24時間、古代は秦漢の頃の中国にタイムスリップした読者の前に展開される日常生活を生き生きと描いた作品。 筆者の...続きを読む想像ではなく脚注の多さで分かるようにどれも根拠のある描写、筆者の並々ならぬ労力と引き換えにリアルな生活の息吹が読者に伝わってくる。ちょっとしたエピソードや絵、像などを組み合わせたことが成功している。 筆者によるとローマ人の24時間については作品があるようだが、中国史においては画期的な試みのようだ。 黒澤明の「七人の侍」の創作秘話で、武士の一日を描こうとして挫折したエピソードがあるぐらいなので、中国はおろか日本でも同様な作品は難しいのだろう。 新書大賞で1位は取れなかったが個人的にはここ最近の新書ではベストの出来でした。
中国の仙侠BLにはまっており、世界観をより理解したいなと思って読んだ。 大きな社会の流れの中で、緩やかに流されつつそれに自覚的でない民の日常史を取り扱った本。 古代中国、という括りで扱っている時代の範囲は秦・漢(殷・周にもちょい言及あり)〜南北朝くらいまで。王朝が変わった後でも民草の日常は緩やか...続きを読むにしか変わらない。 なので、古代以降の中国文化を理解する上でも役立つところが多々ある。 姓・名・字の仕組みとか。 実在の人のエピソードを交えたユーモアのある語り口なので読みやすい。
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古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで
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