蹴りたい背中

蹴りたい背中

495円 (税込)

2pt

第130回芥川賞受賞作品。高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく……いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。

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蹴りたい背中 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月22日

    2004年第130回芥川賞受賞作

    初版は2003年、丁度20年前。
    芥川賞受賞19歳という最年少記録はいまだに破られていない。

    冒頭の「さびしさは鳴る。」という一文は有名だが、時期を逃して未読のまま時は過ぎ…。

    いやー、語彙力なくて申し訳ないが、すごい。
    19歳かよ、本当かよ。

    まだスクール...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月03日

    「若さ」は大人になるにつれて、良い感情、良いイメージしか抱けないものだ。しかし、真っ只中にその身を置いている人間にとっては、決して明るいものばかりではない。クラスで孤立している少女が、同じ立場の少年と交流を持つことによって生まれた感情を丁寧に綴っているこの物語は、あまりにも刺々しく、痛々しい。決して...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月06日

    表現はとても上手だと思った。現代日本語を上手に使って、なんとも言えない心情や情景を美しくもリアルに描かれていた。異性感での「好き」「嫌い」ではない感情。ハツがにな川に対して抱いていそれは、恋でもあり嫉妬でもあり友情でもあり嫌悪でもあり優越感でもあり劣等感でもあり。。ハツ自身無駄に頑張る友人関係には飽...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月10日

    読みながらずっとモゾモゾ感が止まらなかった。
    高校一年生の1学期。クラスのどのグループにも属していない長谷川と、にな川。
    二人は似ているようで違う。
    人に無理して合わせるくらいなら一人でいた方がいいと思っている長谷川に対し、推しに夢中になるあまり、周りはどうでもいい、にな川。
    にな川に比べたら自分の...続きを読む

    0
    購入済み

    2021年01月26日

    とてもよい

    0

    Posted by ブクログ 2020年04月21日

    1行目からわかる表現力の深さと感受性の豊かさ。
    なんて素敵な描写をする人だろうって、引き込まれます。
    尊敬する人から勧められた私にとってとても大事な思い出の1冊です。

    0
    購入済み

    むき出しの自意識

    2013年12月04日

    オサーンになってしまうとリアルに感じることは難しいけど、たしかにこういう自意識のかたまりみたいな時期もあったような。
    思い出すとこそばゆい。
    このストーリーに反発を覚える人の気持ちもわかる気がする。

    2

    Posted by ブクログ 2024年03月25日

    あー間違いない!私も
    蹴りたくなりましたよ。

    なんとまあアホらしい
    背中。

    耳元で囁かれてる気が
    するからと

    片耳だけのイヤホンで
    うずくまる背中。

    アイドルオタクの何が
    悪いのか?と、

    当人からすれば放って
    おいてくれよ!という
    ことなんでしょうけど、

    目の前のそのモッサリ
    した無防備...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月12日

    決して蹴られたいんじゃないですよw

    ってな事で、綿矢りさの『蹴りたい背中』

    西加奈子さんの匂いもする様な人間模様。

    周りから孤立させられても自我を貫き通す事が出来るのがある意味、強さじゃないかと。

    19歳の時に醸し出す最後の一文『はく息が震えた』にわしが震えたw

    2018年3冊目

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月13日

    10代で書いたのがすごいが、10代でしか書けなさそうなリアルな痛々しさがあるなあ、絹代ちゃんがいい子なのが救い

    0

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