熟柿

熟柿

小説・文芸
2,035円 (税込)

10pt

激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子を出産する。出所後、息子に会いたいあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。

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熟柿 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    すごく、すごく、よかった。
    初めから不穏な雰囲気で、読むのが辛く重かったけど、その重苦しく沈んだ時があってこその、終盤だった。"熟柿"のタイトル、素晴らしかった。表紙も、ページいっぱいに詰められた文章も、全てが、素晴らしかった。
    読んでよかった。

    ラストは、涙なしでは読めなかった。
    久しぶりにいい涙流せたなぁと思った、読後でした。

    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    柿が熟して実が落ちるのわ待つように、物事の成就にもそのタイミングがある。その時をゆっくり待つのも良い。

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    母親って偉大だな。
    子供のためなら、どんなに大変なことも乗り越えられる強さを持てる。そして無償の愛って凄い。
    人って誰かのためを思ってした行動でも、見返りを求める部分がある。でも母から子へはそんな見返りなんてなくても、大変で辛いこともできる。本当に凄い

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    小説とはいえ、どうしてここまで……と、胸を掴まれる思いだった。なのに、無駄のない文章に引き込まれていく。無駄がないのに、鮮明な映像がみえてくる。
    必ず立ち上がる、人生が進めばそこにはきっと待っているはず…いや期待と希望は捨てて、何も考えずただ生きる。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    熟柿という言葉。老いる、朽ちると負の言葉を重ねたけれど。
    最後まで読んでみて、「熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つこと」って事なんだと。現代の人間が、忘れてしまった「時期を待つ」事が どれだけ必要なのか。
    待てる余裕と 待つ優しさと そして強さを感じた小説だった。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    なるほどなるほど

    事故の加害者になってしまうのは、もしかしたら誰にでも起こりうる事かもしれないが、事故そのものより、どう対応するかでその後の人生が大きく変わる。正直であることの難しさと大切さが描かれている。あとからどれだけ反省して償ったとしても、消えない過ちがその後の人生にずーーーーっと付きまとう。覚えているのも人間。許すのも人間。

    これからどんな母子関係を築いていけるか。がんばれかおりさん。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    事故で日常が崩れ、当たり前が当たり前じゃなくなる瞬間が来るのは本当に怖い。

    犯罪者のレッテルがあることによって順調な仕事も突然ダメになり、心が折れてもまた立ち上がれる姿が素晴らしいと思ったし、仕事がうまくいかなかった自分の母と重ねて読んだ部分もありました。

    最後の章はもちろん大泣きです。

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    熟柿というタイトルの回収が素晴らしい

    犯罪はいつ許されるのか
    人生において犯罪を犯してしまった人間は
    罪を償った後にどのように生きていけば良いのか

    それが自分で産んだ子供から引き離される理由に
    果たして本当になるのか?

    結末でこの人の人生が少しずつ好転していくのをとても嬉しくおもいました。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    すごく良かった。本でしか描けない世界とはこれだ、という感じ。読んでいてとにかく苦しい。じわじわと追い詰められるが、そもそもの起点から苦しくて読む側の体力が求められる。でも映像では体験できない物語だと思う。爽快さはないが良い読書経験になった一冊。

    0
    2026年09月19日

    Posted by ブクログ

    「熟柿」
    熟した柿が自然に落ちるように、時機が来るのを待つこと、物事の成就には適した時機があるという意味なのか。
    罪の重さは1人で背負おうが、何人で背負おうが変わる物ではないが、拓のためにはこれしかなかったような気がする。
    出所を待って家族で背負って行けば少しは軽くなるのかもしれないが、かおりの天職と理解してくれる人達との出会いは、結局罪を1人で償った結果のものだ。つまり機が熟したのだ。

    だが!
    実際は歳を重ねてくると熟柿まで待てそうにない!
    青柿なのにもぎ取ってしまわねば時間が無いかもとせっかちな思考になる。来年またその柿がなっているか⁉︎とも思ったりする。やれやれ。

    梅もマンゴーも熟したら落ちる。
    だからと言って、「熟梅」「熟マンゴー」では読む気にならないかあ。

    0
    2026年09月17日

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