アンダーリポート/ブルー

アンダーリポート/ブルー

759円 (税込)

3pt

衝撃の結末が加わった傑作長編小説の完全版。

15年前、ある地方都市のマンションで男が撲殺される事件が起こった。凶器は金属バット。死体の第一発見者は被害者の隣人で、いまも地方検察庁に検察事務官として勤める古堀徹だった。事件は未解決のまま月日は流れるが、被害者の一人娘・村里ちあきとの思わぬ再会によって、古堀徹の古い記憶のページがめくれはじめる――。
古堀は事件当時、隣室に暮らすちあきの母親・村里悦子と親しい間柄だった。幼いちあきを預かることも多く、悦子が夫の暴力にさらされていた事実や「もし戒める力がどこにも見つからなければ、いまあなたがやろうとしていることは、あやまちではない」という彼女の人生観に触れる機会もあった。その頃の記憶にはさらにもう一人の女性の存在もあった。女性はある計画について村里悦子を説得したはずだ。「一晩、たった一度だけ、それですべてが終わる」と。
よみがえる記憶を頼りに組み立てたひとつの仮説――交換殺人という荒唐無稽な物語が、まぎれもない現実として目の前に現れる! サスペンスフルな展開に満ちた長編小説『アンダーリポート』に加えて、新たに衝撃的なエンディングが描かれた短編小説『ブルー』を初収録した完全版。

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アンダーリポート/ブルー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年09月25日

    主人公とは、性別も年も職業だって何から何まで共通点はないはずなのに。
    とことん感情移入してしまい、、、
    わたし自身もモヤモヤした日々を送りました。
    後半にさしかかり、
    あれ?これって一番最初に書かれてなかったっけ?と読むと同時に過去の記憶をたどる私。
    ああ、もう主人公じゃんわたし。
    記憶と記録と、そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月07日

    アンダーリポートのみを収録した方を先に読み、

     もうひと展開ほしいと思ったので星3つ。

    と書いたが、続きがあると知り早速読んだ。


    な、なるほど、、、
    なぜこんな構成にしたのか、最初から決めていたような気がするけど、なぜなのか、、、

    物語としてはスッキリしたけどスッキリしない。
    怖い。色々と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月20日

    手の込んだミステリーというわけではないけど
    一つ一つが丁寧に書かれている印象。
    挿絵があるわけでもないのに登場人物がイラストとして頭の中で現れて動いている感じ。
    古掘さんの人生は綺麗で平和なんだろうな

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    Posted by ブクログ 2020年01月26日

    長編アンダーリポートと短編ブルーが収録。アンダーリポートを読み終えて、アンダーリポートを読み直したくなり、ブルーを読んだらまたアンダーリポートを読み直したくなる。以下続く。

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    Posted by ブクログ 2019年11月03日

    古堀くんは何をしたいのか?何を言いたいのか?読みながらイライラすることもあった。でも、そうするしかなかったのかもしれないとも思う。
    それにしても読み始めるとなんとも言えない気分に包まれる。佐藤正午の世界。心地いいというものではない。どちらかというと気持ち悪いのだけれど。

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    Posted by ブクログ 2015年10月30日

    解説で伊坂幸太郎が書いた通り、ストーリーはもうわかってるという上で、緊張感とか心情の微妙な変化をうまく書いてて、そして、やっぱり読み返しちゃうっていうのが、小説ってこういうことができるんだなーと思えるところ。
    私は好きです。

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    Posted by ブクログ 2015年10月03日

    皆さんが第1,2章が読み難いと書かれていたので、多少構えて読み始め、そのお蔭で分かり難くはあったが面食らわずには読めた。
    そして確かに読み終えると、と言うか私の場合は読んでる途中でもだったけど、そこに戻ってくる。
    しかし、そうした変わった構成だけで読ませた訳ではないですね。
    読んでる途中から、何だか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月12日

    隣人が殺害された現場で嗅いだ香りを思い出し、昔の事件の真相を追う話。主人公が過去を振り返りながら真相に近付き傍観者ではなくなる過程にゾッとする。私も主人公同様血の巡りが悪いから、最後のブルーで何でって息を飲んだ。遅効性の毒が回ったようだった。

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    Posted by ブクログ 2017年08月24日

    自宅マンションの隣人が何者かに殺害されて15年。突然、主人公の前に現れた当時四歳の娘との再会により、封印された未解決事件の真相が紐解かれる。
    記憶だけを頼りに状況証拠だけで真犯人を追う。疑うべきは全て女性陣、そして交換殺人という荒唐無稽な仮説だけが成立する。推理小説ではないのでスッキリ感はないが、こ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月08日

    やっぱりこれもつまらなかった。なのに最後まで読み通し、読み終わった後、1章をもう一度読み返した。さすがのテクニック、力量です。だけど、暗く、しつこく、色彩のない、この雰囲気が嫌い。しかも登場人物がことごとく魅力なし。二度とこの人の本を読むことはないでしょう。

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