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Posted by ブクログ 2024年02月06日
著者のデビュー作。
何とも気取らない文章で淡々と語るのだろう。
それでいて、大きな変化もあるわけでもないが、ミステリーのような要素も重なり、引き込まれていく。
気だるい青年の一年にわたる出来事をコミカルに見せる。
村上春樹の小説のような雰囲気を感じずにはいられない。
始まり方と終わり方が後腐れなく、...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月30日
解説の中で丸谷才一の影響が指摘されていました。
確かに。
ちょっと風変わりな日常をキッチリと、しかも淡々と描きながら、どことなくユーモアがある。爆笑は無いし、オチもない。落語でも漫才でも出来ない、穏やかな笑いの世界。そんな全体の雰囲気は丸谷才一に良く似ています。もちろん文体はまったく違うのですが...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ずいぶん昔に書かれた本とは知らず、買ってしまったのだが・・面白い。野球好きで、競輪好きならもっとよかったのに!同じ時代を生きてる作家と、共鳴できる作品。
それにしても、自分そっくりの人が存在していて、その人のために、事件に巻き込まれたとしたら・・私も・・同じように動くだろうなぁ・・
この主人公・・ほ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月10日
月の満ち欠けを読んで面白かったので、佐藤正午さんの本をもう一冊読んだ。これがデビュー作でなにかの賞を取ってるんだけど、作家本人はあまりうまく書けてないと評している。けどあらすじを見て面白そうと思ったので選んだ。
月の満ち欠けとはだいぶ作風が違っていて、こちらは娯楽作品なんだけどどこか私小説のような空...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月18日
旅行用にボロボロにしてもいい文庫を親から借りたので読みました。なんと自分が生まれる前に書かれた本だったなんて。
すばる文学賞受賞作品だったそうです。たしかに400ページほどのちょっと眺めの小説だったのですが、すらすら読むことが出来ました。文庫の後ろで佐伯彰一さんの解説には「軽み」を身につけた日常系...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
2008年5月13日 読み終えました(´ε')
27歳、田村宏。
“失業したとたんツキがまわってきた”
とはいうものの競輪の儲けで暮らす失業者……。
競輪場でやけに脚のきれいな
元人妻・良子と知り合うが、
その頃から宏そっくりの男が街に出没、
次々に奇妙な事件にまき込まれていく。
青春の...続きを読む
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