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Posted by ブクログ
日本の出版社がこの本を出すのをよく許したなぁと思えるほど業界の闇に切り込んだ内容だと思う。
正直完璧にに理解できたとは言い難いが今も昔も町の本屋が順風満帆だった時代はほぼなかったんだろう。事実として私の地元ではだいぶ前に町の本屋は姿を消した。大型店があるからそんなに困ったことはないけど、それも当たり前ではなく相当な経営努力のうえで成り立っていて薄氷の上に立つような状況なのだと思う。
考えてみれば昨今様々なものが値上げされているけど、その中に本は含まれていない気がする。でも運搬費や資材費諸々は値上がりしているわけで、その分何が削られているのか……これ以上は言わないでおきましょう。
何にせよ今、私たちが定価で本を買える尊さに感謝しながらこれからも読書に励みましょうということでございます。
Posted by ブクログ
新書とは思えないほどの情報量(学術書レベルだと思った)。各章末のまとめと終章に助けられながら読み進めた。ページ数は多いが著者の主張は一貫しており、ざっくりと内容をつかむだけならこれだけでも満足感がある。一つひとつの事象について歴史的背景からこまやかに解説されていることで、現在に至るまでの流れがよく見えた。
出版事業に携わる者として耳の痛い話も多い。書籍の値段をなるべく上げないように工夫することなどは常識だと思い込んでいたが、それは書籍だけではもはややっていけない町の書店をより苦しめることになっているのだというのにはハッとさせられた。「雑誌優位の『雑誌と書籍の一体型流通』」が、日本の出版市場の特徴であり、さまざまな課題のもとになっているという視点はこれまでの自分にはないものだった。
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