作品一覧

  • 日本銀行と政治 金融政策決定の軌跡
    3.6
    バブル経済崩壊、デフレ、リーマンショック、世界金融危機――。日本経済は1990年代以降、長期低迷に陥った。政府の景気対策は有効に働かず、政治家、エコノミストらの批判は、インフレを懸念し、腰が重い日本銀行に集中する。本書は、速水優、福井俊彦、白川方明、黒田東彦ら4人の日銀総裁を通し、自民・民主両政権から、景気回復、民意を大義名分に、独立性を奪われ、政治に屈服していく日本銀行の軌跡を描く。
  • 小泉改革の政治学―小泉純一郎は本当に「強い首相」だったのか
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    1巻3,960円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小泉政権では、官邸主導で経済政策が決められた、という通説がある。本書では、不良債権処理、予算編成、税制改正の政策決定過程を分析し、この通説を批判的に検討するとともに、小泉・竹中両氏が、自らの理念に沿った経済政策をどの程度実現しえたかを検証する研究書。 【主な内容】 第1章 小泉改革は揺らぐことなく進んだのか――構造改革と官邸主導の政策決定 第2章 不良債権問題はいかにして解決されたのか――金融行政の政治学(1)政策過程 第3章 不良債権問題はいかにして解決されたのか――金融行政の政治学(2)分析 第4章 官邸主導の予算編成はどこまで実現したのか――予算編成の政治学 第5章 経済財諮問会議はなぜ税制改革に失敗したのか――税制改正の政治学 など。
  • 日本銀行と政治 金融政策決定の軌跡

    Posted by ブクログ

    本書は、1998年の日本銀行法改正以降の金融政策決定を追うことで、日本銀行と政府・与党間の影響力関係を解明することで、日本銀行の政策決定における独立性が低下してしまった原因を述べている。そのうえで中央銀行と政治は、いかなる関係にあるべきか、中央銀行の金融政策は、どうあるべきかを考察している(p.ⅳ)。

    近年の金融政策の動向のみならず、その判断に必要な日銀の役割についても書かれており、かなり丁寧な構成になっている。著者の主張は大変シンプルである。しかし本書の議論から十分、納得できるものだと考える。

    経済学の知識がほとんど無い人も本書の序章を読むことで、著者の主張をある程度理解することができる

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    2015年02月13日
  • 日本銀行と政治 金融政策決定の軌跡

    Posted by ブクログ

    中央銀行の独立性について考えさせられる書籍。出版された当時よりも状況はさらに悪くなっている。異次元緩和が盛大に失敗した場合の責任は日本銀行と政治、どちらが取るのだろうか…

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    2018年06月03日
  • 日本銀行と政治 金融政策決定の軌跡

    Posted by ブクログ

    よくもまあ、あんな詳細にトレースできたものだと感心。
    終章でキングドンの「政策の窓モデル」で分析しているところが気に入り購入。
    農業政策の分析に一役買えるか、それはボブ次第…(; ̄ェ ̄)

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    2015年04月08日
  • 日本銀行と政治 金融政策決定の軌跡

    Posted by ブクログ

    1998年の日本銀行法改正以降の金融政策決定の軌跡を追うことで、日本銀行と政府・与党間の影響力関係を解明している。そして、現在のアベノミクスに従属する日本銀行について、「日本銀行はなぜ追い詰められたのか」という問いに答えることを目的としている。
    日本銀行の独立性を高める日本銀行法の改正が行われてから、アベノミクス全盛の現在までの日本銀行の金融政策決定過程やその時々の政治との関わりがよくまとめられており、それらの経過を概観するのにちょうどよい。速水総裁、福井総裁、白川総裁、黒田総裁、それぞれの金融政策決定や政治との付き合い方のスタンスの違いも興味深かった。
    しかし、キングダンの政策の窓モデルを適

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    2015年01月29日
  • 日本銀行と政治 金融政策決定の軌跡

    Posted by ブクログ

    日本銀行の政治からの自律性について。面白いテーマだと思うが、もう少し話の軸を定めて話をして欲しかった。

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    2014年12月31日

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