ユーザーレビュー 心の傷を癒すということ 安克昌 河村直哉氏の解説に安医師の文章を載せている。これがこの本の全てかなと思う。「苦しみを癒やすことよりも、それを理解することよりも前に、苦しみがそこにある、ということに、われわれは気づかなくてはならない。だが、この問いには声がない。それは発する場をみたない。それは隣人としてその人の傍らに佇んだとき、はじ...続きを読むめて感じられるものなのだ」 Posted by ブクログ 心の傷を癒すということ 安克昌 本文の中か、テレビドラマのセリフかは忘れましたが、安先生が語る「心をケアするとは、一人ぼっちにさせないことだ」という言葉が印象的でした。また、最後にこれからの私たちへの問いかけとして「今後、日本の社会は、この人間の傷つきやすさをどう受け入れていくのだろうか。傷ついた人が心を癒すことができる社会を選ぶ...続きを読むのか、それとも傷ついた人を切り捨てていく厳しい社会を選ぶのか‥」と問うています。 Posted by ブクログ 心の傷を癒すということ 安克昌 ドラマに感銘を受け、読みました 「心の傷を癒すということ」その意味と意義が、優しくも力強い筆致で語られる名著です。 そこには、間違いなく大災害の中で苦闘した安先生の姿が感じられます。 彼のメッセージを、今を生きる我々がついでいかねばならないと強く思います。 Posted by ブクログ 心の傷を癒すということ 安克昌 NHK のドラマを機に本書の存在を知り読んでみました。良い意味で期待を裏切る作品。震災後の心のケアに関する名著間違いなし。 NHK のドラマに感動し原作を読みました。 作者の安克昌氏は2000年12月2日、肝細胞がんのため39歳で逝去。ドラマは筆者の生涯を描いてた。本書は筆者の遺した震災の貴重な記...続きを読む録。 期せずして被災者としてかつ救護者の身となった精神科医。日本ではさほど注目されていなかった惨事ストレスに関する初期研究であろう。被災者でなければ書けなかっただろう。 筆者の短かった生涯を知らずとも名著の部類に入るだろう作品。ドラマの感動とはまた違った感動がここにありました。 Posted by ブクログ 心の傷を癒すということ 安克昌 分かりやすく丁寧 ドラマを観てこの本を知った。震災当時子供で医学知識の全くない、私にも分かりやすくて非常に丁寧であっという間に読み終えた。安先生がどこまでも被災者の方や患者さんに寄り添い、優しい眼差しを向けておられたのが良く分かる。安先生が若くしてお亡くなりになったことが本当に残念でならない。 miya-chan 安克昌のレビューをもっと見る