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作品一覧 2024/04/19更新 愛する伴侶を失って 加賀乙彦と津村節子の対話 試し読み フォロー 悪魔のささやき 試し読み フォロー 頭医者事始 試し読み フォロー 頭医者青春記 試し読み フォロー 頭医者留学記 試し読み フォロー ある若き死刑囚の生涯 試し読み フォロー 錨のない船 試し読み フォロー 生きている心臓 試し読み フォロー 永遠の都 試し読み フォロー 「永遠の都」は何処に? 試し読み フォロー 帰らざる夏 試し読み フォロー 加賀乙彦 自伝 試し読み フォロー 科学と宗教と死 試し読み フォロー 雲の都 試し読み フォロー ザビエルとその弟子 試し読み フォロー 死刑囚の記録 試し読み フォロー 宗教を知る 人間を知る NEW 試し読み フォロー 新装版 高山右近 試し読み フォロー 殉教者 試し読み フォロー 聖書の大地 試し読み フォロー 宣告 値引きあり 試し読み フォロー 東京拘置所 死刑囚物語 試し読み フォロー 日本の古典に学びしなやかに生きる 試し読み フォロー P+D BOOKS 宣告 上・中・下巻 合本版 値引きあり 試し読み フォロー P+D BOOKS フランドルの冬 値引きあり 試し読み フォロー 不幸な国の幸福論 試し読み フォロー フランドルの冬 試し読み フォロー わたしの芭蕉 試し読み フォロー 1~28件目 / 28件<<<1・・・・・・・・・>>> 加賀乙彦の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 帰らざる夏 加賀乙彦 素晴らしいの一言。 『フランドルの冬』でも感じだが、全体通し過度な修飾が無くとも音や色が入ってくる。作者の日本語の使い方に巧さと品があり非常に好み。 国を想う少年達が熱くぶつかり合う描写で、敗戦時の天皇主義に正解などないと率直に感じた。 当時の“稚児”という特殊な男色関係も、彼らの刹那的な生命におけ...続きを読むる唯一の彩りだと感じ胸を衝かれた。 1人の少年が激烈な環境を生き抜いた果てに、終わりへと向かう姿に、言葉も無い。 Posted by ブクログ P+D BOOKS 宣告(下) 加賀乙彦 約1500頁にわたる圧巻の作品でした。入獄から16年目、遂に他家雄にその時がやってくる。彼は迫る死の中にあってキリスト者としての『喜び』や『愛』を感じる。実感としてそれをもたらしてくれたのは文通相手の女子大生・恵津子だった。信仰とは頭であれこれと考えることではなく、『愛』に他ならないことを本書を読ん...続きを読むでしみじみと感じました。また拘置所に務める人達のやり切れなさ、歯車の1つとして動かざるを得ない立場の苦しさ、死刑囚を見送る時の何とも言えない後味の悪さ……。看守や医官らの葛藤も、死刑囚の苦悩や死を見つめる静かな眼差しも、圧倒的な熱量を伴って迫ってきます。殺人犯、極悪人と言えども皆至って普通の人間なのだと改めて思いました。物語の最後の方にある「死刑は国家の現実です。もし国民が殺人を憎むのなら、死刑を見る義務がある。丁度、動物愛護主義者が一度は屠所を見る必要があるようにです。それは別に、死刑反対とか肉食反対なんて主義の問題じゃなくて、そういう現実を平気で受入れるためです」という一節がとても胸に響きました。 Posted by ブクログ P+D BOOKS 宣告(中) 加賀乙彦 死刑囚達の間で議論されるキリストの信仰の問題、監獄内で困難を極める精神病の治療と看守らの権力行使が生む歪み……監獄内は特殊な空間で、時としてこちら側の世界と物事の判断基準があべこべになる。「死刑」という重く難しいテーマゆえに色々と考えさせられる。続きが気になるので下巻へ。 Posted by ブクログ P+D BOOKS 宣告(上) 加賀乙彦 「死刑」をテーマにした大作。まだ上巻ですがかなり惹き込まれました。死刑囚の詳細な心理描写と拘禁ノイローゼの精神病理、一般世間に蔓延る死刑囚への偏見、死刑そのものへの是非、なぜ人を殺してはいけないのか、悪とは何かなど、読んでいると色々と考え込んでしまいます。続きが気になるので中巻へ。 Posted by ブクログ 帰らざる夏 加賀乙彦 大東亜戦争、幼年学校の独特の文化と規律、上級生や同輩との関係、戦時中の思想、死、玉砕、不滅の皇軍と神州、苦しくなる食糧事情、父母からの空襲のたより、疎開先の苦労。少し不器用で感受性豊かな省治が、他人のように無心に思想に入り込めず、逆に終戦で24時間前と真逆のことを出来ず言えない。彼らは彼らなりの論理...続きを読むで戦争と勝利を信じて疑わず、若くして死ぬことを受け入れていて、ひたすら異常な戦争思想の真っ只中に入った、若さと純粋さそしてそれを表す言葉の強さと美しさ、読んでいて戦争を肯定も擁護もできないけど、そういう教訓めいたことも考える余裕はなく、小説にどっぷりと浸かってしまった。死を是と信じ切る閉ざされた環境と、人間の本能的な生への欲求と、外の世界や風潮との差。下世話な話だけど、源と省治はどこまでの関係だったのかしら。 おれはみんなのように泣けない、悲憤慷慨もできない。おれはただいま、この一刻、何も考えることができない。全く何にも。まっさらの白紙、透明な風、見えぬ光。 「一天万乗の大君が臣下の霊に額衝き給うたのである。恐懼の極みである。それは英霊からみれば光栄の極みである。」「大御心の深き御悲嘆は察し奉るだに畏れ多き極みである。」「武人としてお前もよき死所を得るように祈ってゐる。」「その何百万かの死の一つに自分が連なること、陛下が自分の死を嘉したまうこと、それこそが自分のとりうる唯一の道だ。」 Posted by ブクログ 加賀乙彦のレビューをもっと見る