作品一覧 2023/08/25更新 工場日記 試し読み フォロー さすらいの青春 試し読み フォロー 三人の少女 試し読み フォロー 死都ブリュージュ 試し読み フォロー 重力と恩寵 試し読み フォロー ビュビュ・ド・モンパルナス 試し読み フォロー ブルゴーニュ公国の大公たち 試し読み フォロー 1~7件目 / 7件<<<1・・・・・・・・・>>> 田辺保の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 重力と恩寵 シモーヌ・ヴェイユ / 田辺保 2023/3/5(3回目) 「苦しみがなくなるようにとか、苦しみが少なくなるようにとか求めないこと。そうではなく、苦しみ によって損なわれないようにと求めること」辛くて苦しんでいたときに恩師から言われた言葉 「どうか、わたしは消えて行けますように。今わたしに見られているものが、もはやわたしに見られ ...続きを読むるものではなくなることによって、完全に美しくなれますように」この世には究極的な言葉、といったものが存在すると思うが、これはその一つ 本当に眩しくて透きとおっていて信じられないほど美しくて悲しい 「知性は(中略)鋭敏で、尖鋭で、正確で、厳密で、酷薄でなくてはならない」恩師によく似合う言葉 「泣いてはならない、慰めを受けたりしないように」いつもこの言葉を思い出して生きていきたい Posted by ブクログ 工場日記 シモーヌ・ヴェイユ / 田辺保 とてつもない本だった。シモーヌ・ヴェイユという人物はとても偉大な女性だ。 この本の最初200数ページほどは、素朴な日記、あるいは日誌のような形式で書かれている。淡々と書かれた中に、職場の人間関係や、思ったことが散りばめられている。そして、最後の数十ページは、彼女が宛てた手紙が載せられている。わたしは...続きを読むこの手紙の部分にもっとも息を呑んだ。文章から受ける印象は、日誌の文体と手紙の文体ではかなり違うように思う。やさしさの度合いというか、温もりというか。日誌における言葉と、手紙における言葉はやはり何かが違う。何が原因かは、一考の価値あり。 Posted by ブクログ 重力と恩寵 シモーヌ・ヴェイユ / 田辺保 何か一つの宗教を信じることは他の宗教を否定することになると思っているので、彼女の言う「神」を、真理やら世界やらに言い換えてから読んだ。宗教には明るくないのですが。 最近色々と考え実行してみたりしていることを、彼女も考え実行していたことをちょっと嬉しく思い、彼女がもっと遠いところにいることを目標にこ...続きを読むれからも先へ進みたい。 生きるために大切なことを教えてくれる本。 Posted by ブクログ 重力と恩寵 シモーヌ・ヴェイユ / 田辺保 主人が奴隷を作り奴隷が主人を作るという意味において、ヴェイユはきっと正しさの奴隷だったのだろうと思う。ここまで透徹している人間が生き易いわけはないけれど、この本は私の生き易さの指標になると同時に生きにくさの補強にもなったと思う。 Posted by ブクログ 重力と恩寵 シモーヌ・ヴェイユ / 田辺保 心を抉られるような表現からドキッとするところもあるけれど、心洗われる哲学。良くも悪くもその程度しか理解できなかった。色々な関連書を読んでもう一度戻ってきたい。 Posted by ブクログ 田辺保のレビューをもっと見る