日本語に関する一冊。著者は、カナダで日本語を長期にわたって教えていた経験から、「日本語は、実は世界に誇るべき素晴らしい言語です。」と言い切っています。
一番読んでほしい読者は日本の中学校の上級生と文中で書いているように、非常に読みやすく、分かりやすい文体で進められます。しかし、内容的には、大人でも十
...続きを読む分面白い。
タイトルだけだと単なる日本礼讚本のような印象を持ちますが、しかし、他の言語と比較することで、日本語の特徴をとらえ、それがどのように影響するのかを解説しています。
「言葉とは文化そのもの。」と指摘しているように、日本人の性格や思考が、どのように言葉に現れているか、逆に日本語の特性から、日本人の性格はこうだ、という内容は非常に興味を持ちました。
中でも、英語と日本語の違いを解説した上で、日本人がなぜ英語が苦手なのか、その理由への展開は、これまで特に気にしたことのない視点であり、少し前の出版の著書ですが、非常に興味深い内容でした。
▼日本人が英語が苦手な理由
①日本語と英語が様々な点で正反対であること
②母語である日本語を日本人自身がよくわかっていないこと
▼日本語と英語の違いを知るメリット
①普段あまり気づかれていない日本語の秘密を知ること
②英語の習得におおいにプラスになる
<目次>
第1章 日常表現に秘められた理由
第2章 人名・地名に秘められた理由
第3章 声と視線に秘められた理由
第4章 愛の告白に秘められた理由
第5章 道の聞き方に秘められた理由
第6章 日本語の10大特徴
第7章 英語をマスターするための5つのアドバイス
第8章 だから、日本語が世界を平和にする!