自分にとって必要なくなったものは早く捨てるという考え方は、自分の身の回りをすっきりさせ、仕事を円滑に進めるためにも大切なことだと今の時代は教えられます。
しかしそれは自分という人間を中心に考えた生き方であって、自分の持ち物や自分の生活空間の中でのごみに対してはそれでもいいけれども、こと動物の遺体に関
...続きを読むしては死んだから焼いて捨てればいいという考え方は正しくないのだということを知った。
息は途絶え生物としての役割は果たせなくとも、学術研究として後世に貢献していくという第2の偉大な役目が始まっていることを知り、遺体科学の人類の未来に果たす役割の大きさを感じることができた。
死んでしまったパンダが生き返ることはないけれど、パンダの手の作りを知ることで、その動物が生き抜くために柔軟に進化しており、決して神が作ったものではないことを知ることによって、我々が正しい知識を享受することができたと思う。