私はこの作品を読んで思いました。
もしタイムスリップして日本史上の人物誰か一人に会えるとしたら、沖田総司に会いたい、と。
うーん、この本は何で見かけて読みたい本リストに入れたんだっけなぁ…登録日はちょうど1年前位か…忘れてしまいました。
新撰組については母に薦められて小学生の頃に子供向けの本でざ
...続きを読むっくり読んだことがあって、そのときからかっこいいなぁくらいには考えてました。
超好き!というわけではなかったけれど…興味は強かったので修学旅行で京都に行ったときに班員にわがままを言って壬生寺を行程に入れてもらったりはしました(笑)
新撰組に関する小説は有名なものからたくさんあることは知っていますが、私はその子供向けのものしかこれまでに読んだことがありません。
この『沖田総司恋唄』が2冊目。
(あ、『相棒』という坂本龍馬と土方歳三が主人公の作品は読んだことあります。)
これははっきりわかるのですが、なぜこの作品を読みたいと思ったかというと、もちろん魅力的なタイトルに惹かれてです(笑)だって「沖田総司」と「恋」ですよ!(笑)
いかんせん、新撰組はもとより幕末に関する知識が乏しいため、この作品のようにあえて様々の出来事は省いて書かれていると展開がわけわかりませんでした…。
近藤勇や土方歳三、沖田総司がどんな最期かということは知っているので、終盤はもう読み進めるのが辛くて。
他の小説がどんな感じなのか知らないので対比はできませんが…その主要3人、中でも総司と土方さんにクローズアップしていて、それから監察の山崎蒸、といった感じです。
みんな魅力的なキャラで愛おしくて。家族のような関係性も読んでいてほっこりしました。
ひょうきんで人懐こくて決める時は決める、こんな沖田は思いっきり好みの男の人です…♪(笑)
事件よりも人物像の方に重きを置いてるのかなぁ。解説にも書いてあったけど、血生臭さというのはほとんどない。そうであるからやっぱり、ちゃんといろいろの流れを知っている方が深く面白く読めるのではないかと思います。
ラストは意外とあっさり?だった気がします。
ピークはやはり沖田が医者に通うところと、山崎の死のところですかね…。泣いた。
沖田の恋についても意外とあっさり…感情移入はしましたけど、あれ?こんなもん?って感じで。タイトルに冠しているわりには恋愛の話の比重は少なめで軽めです。
この作品を読んで、沖田総司の魅力を実感したのはもちろんですけど、私は山崎さんがすごく好きになりました。某漫画では結構な扱いをされてるから…(笑)
鬼の副長の信頼に足る、本当に立派な人だったのだなぁ、と。
ま、もちろんある程度は創作なんでしょうけどね。
やっぱり他の新撰組の小説も読んでみたいなぁ!