自身の組織のあり方を考える上で、参考にしたく、本書を手に取る。
読後の率直な感想は、有機体としての動的なプロセスが宿る組織という考え方に共感しつつ、今の会社や組織で全てを実現はかなりハードルが高いと感じた。
まず、大企業かつ古い文化の組織に在籍しており、かつ業務繁忙が途切れない中、経営層も自組織のメ
...続きを読むンバーも、考え方と有効性の理解に時間がかかると感じた。
また、後半に書かれている通り、自組織のみでの導入も考えてみたが、ミドル層の理解を得られるかは今後の取り組み次第と感じている。
一方、著者は、部分的な考え方やシステムの一部採択は「ノー」と書いているが、テンションの伝え方やミーティングのあり方、意思決定プロセスなど、ホラクラシーを実現できずとも、今のオペレーションを見直す上では、参考になる部分も多かった。
また、本書と同じくらい各章に記載のコラムがホラクラシーのポイントや考え方の補完をしてくれるため、必読。
ホラクラシーを導入ぜずとも、組織のあり方について悩むマネジメント層には一読をお勧めしたい。