皇太子の女遊びに散々苦言を呈してきたヒロイン、ジョージアナ。
ついに「愛するのをやめる」と皇太子に宣言する。
失って初めて、自分もジョージアナを愛していた事に気付き、彼女から再び愛が返されないとしても、必死でジョージアナに尽くす皇太子。
仕方ないという気持ちもあるが、けして一線を越えるような、夜遊び
...続きを読む的な関係は持っておらず、ここまで改心してるんだから…と同情的な想いも湧く。
頑な過ぎるのでは?とも思いつつ、幼少より国母となるべく育てられ、本当にツラい時にも家族に優しい言葉すら貰えず、徐々に心が壊れてしまったヒロインは、もう彼に愛情は抱けないんだろうなぁ。
TLじゃないから、Rシーンみたいのはないんだけど、皇太子妃として世継ぎを産むのは自分の義務と思ってるヒロインが、責任感、家族愛のみで身体を重ねていくとしたら、お互いに辛すぎるなー、と無い場面を空想してなんともいえない気持ちになる。
溺愛ではあるが皇太子の虚しい一方通行だし、爽快なざまあで、やり込めるお話でもない。
万人受けはしない作品と言えるかと。
ついついレビューが長くなってしまうのがわかります。
ラノベにしては硬めの文体でもある。
いろいろ書きましたが、面白い作品ではありました。
最近のレジーナ、方向転換したのか、なかなかに気になる作品が多い。次巻も期待。
あ。脱字が多いのだけ少し気になった。