インタビューをまとめたもので60ページ程度ととても読みやすいが、内容は濃密。
「現在の人間活動を支えるのに地球はいくつ必要か」を計算するエコロジカル・フットプリントの最新値は1.5、つまり今の私たちの活動を支えるのに地球は1.5個必要ということ。
これを1以下に下げる前提で、「定常経済」とは、一定
...続きを読むの人口と一定の人工物のストックを、可能な限り低いレベルでのスループットで維持するというもの。
それでも経済成長神話から抜け出せないのは…
経済成長がなければ、貧困問題の解決策は再分配しかないが、経済成長を先導している人たちにはデメリットなので忌み嫌われる(しかし、成長しても、豊かな人が豊かになるだけで、貧しい人は豊かにならない!)。
経済成長がなければ、成長によって子供の数が減ることによる人口減が期待できず、人口抑制するしかない(この抑制の意味するところがよく分からんが)。
経済成長がなければ、環境の修復への投資には現在の消費を減らすしかない。
そんなわけで、「それでも成長!」となってしまう。
発想を変えていく政策提言にも踏み込まれている。一市民としてできることは何だろうか。。