老化は怖い。自分一人でできることが減っていき、人に頼らざるを得ず、自信が失われていく末路しか見えない。
でも、この本を読めば、そんな不安や恐怖は笑いと共に吹き飛ばされてしまう。
かつて応援団として一緒に活動していた3人のご老人が、仲間の遺言により、応援団活動を復活させる。でも、若かりし頃と同じような
...続きを読む声量は出ず、体力もなく、すぐにへばってしまう。周りに笑われ、白けられる。それでも彼らは、必死に応援する。
周りの揶揄は呵呵と笑い飛ばし、老いることを肯定する。
努力が無駄になり、壁にぶち当たり、ピンチに陥った時にこそ、老齢ギャグが輝く。
こんなおじいちゃんたちがいたら楽しいだろうな、こんな風にニヤニヤと過ごせる老後でありたいなと、老後が楽しみになった。
心に留めて置きたい名言(迷言?)もたくさんあった。70歳になった時に、この話をどんな風に感じるだろうか。その時になったら、また読み返してみたい。