「すべては君の『知りたい』から始まる」
私立学校至上主義の京都の地で公立高校改革が行われた。
1つは府立高校の嵯峨野高校
もう1つは市立高校の堀川高校
この本は,後者の堀川高校の校長がどういう理念のもと,どのような改革を行ったかが細かく書かれている。
教職履修者・全国の学校教員は是非とも読まな
...続きを読むくてはイケナイ本。
堀川の奇跡。と表現されるように大学合格実績急上昇。
2001年の国公立大学合格者6人から翌年は106人,2004年には180人と豹変している。
表面上は,この数字が表歩きしているが,堀川高校は学業ばかりを優先させているわけではなく,「人間を育てる=全人教育」を行っている。
学業の時間はキッチリと確保するが,他校のように学校行事を減らすことはしない。
高校生という,何事も楽しく,爽やかな様子が鮮明に描かれている。教育とは何か。を考えさせられる一方,いじめ,履修漏れに代表される現代の教育問題を読み解く。