ユーザーレビュー 日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪 桂幹 財政出動と金融緩和が不徹底だったから日本は失われた30年になったと考えている人は是非、本書を読むべき。金融財政政策では電機産業の凋落はどうにもならなかったことが納得できよう。 提言されている雇用規制の廃止に私は賛同するが、日本は与野党ともに家族的共同体の会社を理想とする政党しかいないので、実現は不可...続きを読む能だろう。 Posted by ブクログ 日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪 桂幹 まだ読み終わってないが、「はじめに」から引き込まれる。私もリストラなど厳しい局面を体験した。年齢も近いので同じ時代を筆者がどう生きたのか興味がある。 Posted by ブクログ 日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪 桂幹 世界に冠たる日本の電機産業。その凋落の原因を探る、シャープ、TDK父子2代の体験から考察した日本企業の失敗の本質。 昭和から平成、日本の電機産業の衰退はあまりにも顕著。筆者とその父の体験に基づき本書は原因を五つの大罪にあるとする。誤認の罪、慢心の罪、困窮の罪、半端の罪、欠落の罪そして筆者の提言。 ...続きを読む ビジネス書はほぼ成功談というのが勝手な印象だが、本書は筆者が振り返る今となってはのターニングポイントを語る。世代は異なるが同じ時期にリアルタイムに生きていた自分にも身につまされる。 直視したくない現実。日本はこの低迷から立ち上がる日は来るのだろうか。我々世代の大きな課題。 Posted by ブクログ 日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪 桂幹 著者の言っていることは、業界が異なる私の実感とも一致する。最後の提言もおおむね同意できるが、まず最初にやるべきは経営者の評価でそのあとにセーフティネットの整備、規制の緩和と続かないと、これまた都合よく骨抜きにされた仕組みができあがりそうなので、もっとそこを強調した方がいいのではないかと思った。けっこ...続きを読むう根源的なのは、日本人の議論の下手さなのではないだろうか。主張と人格を切り離すこと、(自分の考える)メリットとデメリットを挙げ、メリットが上回ると考える理由を提示すること、と、重要なのはこの二つだけなのではないか。そしてこれが出来ない故に、現実の評価と対応策の評価がまったく的を得ていないことが一番の問題なのではないか、と思う。 Posted by ブクログ 日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪 桂幹 どこを読んでも痛いことが書いてあって反論もできない的確さなので、泣いちゃう。 電機業界のことを書いているけど、他の業界であっても思い当たる節があるのがツラい。 そのツラさから目を背けているから失敗が続くのだという指摘もあって、逃げ道がない。 平成版『失敗の本質』といえる本なのだが、よくよく見ると...続きを読む昭和版と似たような過ちを指摘している。 日本の組織が陥りやすい弱点を書いているということなのだろう。 著者自身はTDK出身で、シャープ副社長を務めた父親からのヒアリングと合わせた一冊。多分に個人的な経験に基づく内容なのだが、それでも読み手に「本質的だ」と感じさせるのは、いかに日本の組織が同じような陥穽に陥っているのか、という話だ。 Posted by ブクログ 桂幹のレビューをもっと見る