ユーザーレビュー 世界と私のAtоZ 竹田ダニエル はじめてちゃんと読み終わった本。混沌と絶望に満ちて不安で挫けそうになる昨今を言語化してくれたお守りのような本。少しでも世界を良い場所にできるように学び続けることと、メンタルヘルスを重要視していていいことを忘れないようにずっと傍に置いていたい。 Posted by ブクログ #Z世代的価値観 竹田ダニエル 時代の空気や価値観を鮮明に言語化していてめちゃくちゃ面白かったです。 それ、しんどいよね。の前提が共有できる安心感がすごい。読んでよかった。 永井玲衣さんとの対談はとくに刺さりました。 「正解がないのに間違いだけが指摘される社会って、どれだけ苦しいんだろう」 た、たしかに…。 (と、思って...続きを読むしまったこと自体にも少しむなしくなってしまったり。) そのほか、メンタルヘルスについて触れていて気になった部分を引用します。 -- この辛い社会に生きていて、精神的にダメージをうけない方が非現実的だ。メンタルヘルスの問題が全くない人なんていない、という前提を共有し、「自分と向き合おうという意思があるのはよいこと」「自分で治そう、助けを求めようとする姿勢は素敵」であると、社会全体が肯定的に捉えられるようになってきている。 -- 自分の感情と向き合い内省する時間を持っていることや、専門家に定期的に相談することを、「ちゃんと自分を大切にしていてえらいね」とカジュアルに話せる空気がもっと浸透したらいいなと思った。 ほかにも、インフルエンサー消費への嫌悪感から「#deinfluencing」(これ、SNSで話題だけど別に大した商品じゃないから無駄に買わないほうがいいよ)がトレンドになったとか、TikTokで書籍を紹介する「#BookTok」とか「#Japanuary」(日本文学を紹介するハッシュタグ)とか、興味深いムーブメントについて語られていました。 おすすめです! Posted by ブクログ #Z世代的価値観 竹田ダニエル アメリカのZ世代を「本」「映画」「SNS」「フード」などテーマに分けてその特徴を教えてくれます 「コロナを経て得た経験値から生まれたZ世代の価値観」とは 戦争、分断、行きすぎたリベラルに失われたモラル、さらには腐敗しきった政治… この先どうなるかも分からないような時代を作った大人たちに媚びること...続きを読むなく、自分を愛して自分たちなりのハッピーをSNSで配信するZ世代 マーケティングに翻弄されるインフルエンサーも社会の写し鏡であり、その価値観も日々変化していることを理解してないと事故るなって思った一冊でした Posted by ブクログ 世界と私のAtоZ 竹田ダニエル すごい。全部私のことかと思った。 まあまあな田舎に暮らしているので、Z世代的な価値観を持つ私は結構な変わり者扱いを受けている。 だから私は正義感の強い変わり者なんだと思ってきた。全然そうじゃなかった。私ひとりじゃなかった!この安堵感はなかなか味わったことがない。この本に出会えてよかった。救われた。 Posted by ブクログ 世界と私のAtоZ 竹田ダニエル Z世代の著者(著者本人曰く、正確にはZ世代とミレニアル世代の中間のジレニアル世代らしい)による、米国のZ世代事情を、SNS、音楽、ファッションなどのカルチャーを切り口に、彼らを育んできた環境破壊、資本主義の衰退などの不安な社会背景に目を向けながら、Z世代の価値観、行動理念や信条のバックボーンを考察し...続きを読むていく。当事者の目からみたものであり、よく上の世代が自分たちの下の世代を指して、自分たちの仕組みの中で下の世代を理解しようとしたあげく「最近の若いやつは何を考えてんだ」とかいってみたり、あまつさえ、自分たちに都合のいいように見立てたりといった世代論を軽く一蹴してくれる。将来の見通しのなさ、情報強者であるという点は共通していても、同じZ世代の中にさまざまな立ち位置の人がいるし、Z世代の「目指すべき」も確信に満ちた部分もあれば、試行錯誤も続けているという、まさに変化の途中であるリアルタイムなレポートとして面白い(日本のZ世代も似ていると思うが、最も異なるように感じた点は人種問題についての切迫さだろう、と思う)。自分たちはどうあるべきかを自問自答するということは、何もZ世代の人たちだけのテーマではなく、あらゆる世代にとっても共通のテーマであるべきである。そういった点でいうと、確固たる安定の上に生きてきた価値観をもつ世代と違って、Z世代の優位な点は価値観の変容を目の当たりにしていることで、いつでも自分たちは学び直しし改善できると思えることだと著者はいう。まさに変われない、いままでの仕組みに必死にしがみついていようとする、私を含めた大人の世代こそ、彼らのいままだ試行錯誤を続けているありのままの姿から学ぶべきことは多いと思う。 Posted by ブクログ 竹田ダニエルのレビューをもっと見る