木本好信の作品一覧
「木本好信」の「奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「木本好信」の「奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「奈良時代」という「用語」は一応知られているかもしれない。が、「如何いう感じのモノ」というようなことは意外に知られていないかもしれない。その「奈良時代」を詳しく語らうというような一冊である。
「奈良時代」と言っても、もすかすると「710年 平城京遷都」という一言しか出て来ないという場合も在るであろうか?本書を読めば、「そうではない!」と、様々な要素が在って興味深いことに気付かされる。
「奈良時代」とは平城京を築いて都として政治を行い、様々な事柄も在る時代で、桓武天皇の代になって遷都を行うまでの70年間余りを指すことになると思う。本書では、その平城京を建設して行く少し前辺りから起こり、その70年
Posted by ブクログ
20230308-0317 奈良時代(710〜794)は、天平文化が花開いた華やかな時代であると同時に、皇位継承をめぐる政争に明け暮れた「熱い時代」であった。私はこの時代は学生時代からとても好きなので、これまでも色々な研究者の著作を読んできたと思う(もちろん漫画も!)。大抵の場合、特定の人物や一族に肩入れもしくは思い入れが溢れ出てきている著作が多いのだが、本書は奈良時代の権力を握った政権(天皇とは限らない)の評価をかなり冷静に分析していると思う。恵美押勝(藤原仲麻呂)のことも、やや理想的にすぎると評しているが実績についてはきちんと評価していると思った。天武天皇(と持統天皇)の血統にこだわるなら
Posted by ブクログ
奈良時代の概説書として適切な1冊。
奈良時代と言えば、皇位継承を巡り、あるいは藤原氏を中心とした権力闘争の時代ということで、本書も政治史に関する叙述が中心ではあるが、ある事件であればその背景事情等にも著者の見解を含む説明が示されており、断片的な知識に止まらず全体的な流れについて理解が進む。加えて、経済、宗教、文化、外交等にも一定の紹介がされており、一般読者にとって分かりやすい内容だと思う。
主な出来事は、次のとおり。
藤原不比等の死(720年)
→長屋王による皇親政治
→長屋王の変(729年)~直接の理由は、聖武天皇より血統の良い膳夫王(長屋王と吉備内親王の子)らを排除する