キスシーンさえ無いのに2人の間にあった愛が確かにあったと感じられるそんな素敵な作品。
愛しているって言葉が無くても切ないくらいに相手を想っているのが分かって、1度読んでもう1回読み直すとここにもあそこにも愛が溢れているって思えて泣きたくなる。これをハッピーエンドと感じるかは人によるのかもしれないけ
...続きを読むれど、2人のそれぞれの最後の時を見ると切ないのに幸せそうで、こんなハッピーエンドがあっても良いと思えた作品。でも泣いてしまったけれど。
吸血鬼のようになってしまう忠雪の不安や戸惑いを包み込んでくれる優しさと強引さとエゴを持つ十字。
そんな2人の穏やかに流れていく時間や、2人の時間の経過の違いの表現の仕方がとっても切ないのに愛が感じられて良かった。
あと十字の葬式で忠雪が十字の弟から言われる言葉に十字よそんなに忠雪が好きなのかとか。
忠雪の思い出す十字がどれも幸せそうでどんだけ十字のこと好きなのよ忠雪なんてキスシーンさえ無いのに思わせるのは凄いな。