SNSのネットワークについて計算社会科学をもとに解説。特にフェイクニュースについて数理モデルや認知バイアスの知見から説明している。
もともと計算社会科学に関心があり本書を手にした。SNSを模倣した数理モデルのシミュレーションで思想の分断が生じること、フェイクニュースが拡散される要因を検証したことは
...続きを読む計算社会科学の威力が十分に発揮された。
また、分析だけでは終わらず、SNSネットワークのシミュレーションを模倣できるサイトの紹介をしたり、フェイクニュースの対抗策についても解説している。
ただし、SNS業界は動きが非常に速いので、数年経つと情報が古くなっている。最近の情報は自身で随時取り入れていく必要があるだろう。
計算社会科学の実例を学ぶことができ、非常にためになった。ネットワークという複雑なものをモデルにして分析し、わかりやすく可視化していることは感銘を受けた。
フェイクニュースへの対抗策としてE.S.C.A.P.Eが紹介されていた。簡単かつ効果的なので、私も今後SNSを利用するときは常に意識し、我が子にも啓蒙していきたい。