「ラジオの恋」でお付き合いさせていただいたRCCアナウンサーの自伝本。
知り合いだから、という事を差し引いても面白い。
是非読んでほしい。
家族愛の話であり、サラリーマン賛歌であり、夢を追いかける少年からオッサンの話。
もちろん、本になっているから誇張して書かれている部分はあるだろう。
それにしても
...続きを読む、彼は「順風満帆」という訳では決してない。
もがきながら、あがきながら、とにかく必死になって夢を追っているのだ。
その中で運や縁があって、掴んだ栄光もあるだろう。
ただ、それも「ようやく、やっと掴んだ」ものなのだ。
掴んでも指からすり抜けて行くこともある。
そんな中でも前に向かって、一歩一歩を大切に歩んでいる。
「常に準備をしていないと、チャンスが来た時に掴めない」
これはその通りだと思う。
恵まれた環境でないからこその重い言葉だ。
最初から恵まれている人には決して理解できないだろう。
傷ついても、ボロボロになっても、チャンスの一片を必死に掴む。
人間ってそういうものじゃないだろうか。
ただイスに座っても努力もしない人が、何かを掴めるとは到底思えない。
前に向かうことの重要さを、改めて実感する。
(2018/10/30)