ジャン=ダヴィド・ゼトゥンの作品一覧
「ジャン=ダヴィド・ゼトゥン」の「延びすぎた寿命 健康の歴史と未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ジャン=ダヴィド・ゼトゥン」の「延びすぎた寿命 健康の歴史と未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
寿命に関わる因子とその変遷の分析で、非常に面白い。乳幼児死亡率の低下が平均寿命の向上に寄与する事はよく知られているが、それ以外の長寿理由は、医学の進歩によるものだと漠然と考えていたが、当然それだけではない。栄養、衛生、戦争、感染症、ワクチン、経済、薬学、文化制度。例えば、都市の公衆衛生状態はひどく、農村よりも死亡率が高かった。感染症も、瘴気説が広く信じられていて接触による伝染、ウイルスなども認知されていなかった。
単に寿命が延びても、やりたい事をして、人生が謳歌できるかは別問題だ。健康でなければ闘病に苦しむ時間が延びるだけ。お金が無ければ最低限の事もできず、友人や家族がなければ孤独。趣味だっ
Posted by ブクログ
これまで人類の寿命が延びてきた、その要因が何だったのかということを歴史的に考察する。〈健康の歴史は医学の歴史ではない。健康が医学で決まる割合は10%から20%にすぎないからだ〉と序文にあるとおり、それ以外の記述にかなりの分量が取られている。健康の決定要因は医学、生物学、環境、行動の4つと分析、時代によってそれらの比重が変わるとして1750年代以降の人類とその健康状態について概説。それほど突飛なことが書いてあるわけではなく、概ね納得できる主張。
I.微生物の時代
人口統計の始まり、衛生環境の向上により乳幼児死亡率が下がる、ワクチン接種のはじまり、都市化と環境政策、細菌説の需要と消毒、スペイン