ユーザーレビュー GE帝国盛衰史―――「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか トーマス・グリタ / テッド・マン / 御立英史 読みでがあった。 巨大なコングロマリットの問題が全て入っていて、巨大企業の問題点のデパートといった感じだ。 日本の大企業の取締役会の緩さも考えさせられた。 Posted by ブクログ GE帝国盛衰史―――「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか トーマス・グリタ / テッド・マン / 御立英史 久々にすごく面白かった。時を全て読んでしまいました。 理由は事実をもとにしつつ、ある種の物語であるところ、人と人との関係性や思いなどが散りばめられていた。 事実と見てもよし、架空の物語と見るもよし、だとは思う。 ただ一つ難点を挙げるとするならば、時間軸が捉えづらかった。先の年に行ったり、戻ったりする...続きを読むところが分かりにくかった。 Posted by ブクログ GE帝国盛衰史―――「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか トーマス・グリタ / テッド・マン / 御立英史 世界一とも言える大企業GEの内情が詳らかにされ、こんなことが起こっていたのかと感嘆も嘆息もさせられる。GEだからこそ変えられない社風や文化が悪い方向に進み誰にも止められなくなってしまった。 最高の製品を持つ企業が勝つわけでもなく、最もシンプルなストーリーを、わかりやすく語った者が勝つと言う言葉に深く...続きを読む考えさせられ、巻末の巨大化した組織の文化、意思決定、会計に関する詳細な洞察を与えられ、何らかのかたちでリーダーの役割を果たしている人であれば、この本から学べることは多いはずだ。と言う言葉には同意しかない。 Posted by ブクログ GE帝国盛衰史―――「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか トーマス・グリタ / テッド・マン / 御立英史 日本法人の過去の一末端の従業員として、ここで書かれたGEの凋落を中で体験した。海の向こうのおひざ元で、こんな問題が起こっていようとは。詳細はこの本で知った。詳細を知るには、距離と、職務階層が低すぎた。とは言え、当時GEの問題はよくマスコミで取り上げられていた、ともあった。私もアンテナを高くしていたら...続きを読むアクセスできていたとも思った。中の人ほど中のことを知らない。 一言でいうと、greedy とarrogant. GEの経営はこの言葉で表されると思った。ウェルチが築いた圧倒的企業にあぐらをかぎつづけたImmeltとその取り巻き。経営に苦労したかもしれないが、真の経営はしていない、キャピタルという机上操作で作られるお金。GE神話に酔って「GEはすごいんだ、できるんだ」という刷り込み。 中にいた人間だから言える。そう、プレッシャーは相当きつかった。と同時に、エリート意識は高く、エリート層とそうでない層に社員ははっきり分けられた。社内カーストがつけられるとその覆しはまずない。秘密主義が敷かれ、秘密はエリート層にしかシェアされない。ますます分断は進む。しかしそれが良い会社運営だと上層部は思っていた。でも、全て化けの皮剥がれた。 Predix。ぶち上げられけど、いつしか消えた。Immeltの「やらかし」でたくさんの部門が閉鎖され人員削減の大ナタが振るわれた。その時去った内の一人が私。そんなずさんで傲慢な経営の結果、去ることを余儀なくされた人達。怒りが込み上げる。一方で、GEを去ったことでできた経験もある。長い人生、そんな事もあるさ、と思える私は良い。ただ、GEで正しいと徹底的に教え込まれたこと、身につけたビジネスパーソンシップは果たして正しかったのか?と、自分のキャリアで培ったことが正直わからなくなった。GE凋落の過程で行われた事全てが間違いであったはずはなかろう。「ストーリーを語る」というImmeltとコムストックが導入したビジネススタイルは、よりGEを親しみやすい会社にしただろう。そのストーリーの背後にたいしたこじつけと強烈なトップダウンから語られたのは間違っていたが。 この本は、GEの間違い点はたくさん示してくれる。一方で正しかった点は示してくれない。それを求めてはいけない。これはジャーナリストが客観的に取材したレポートであり、そこに価値がある。従業員としての振り返りは、自分でするしかないのだ。 Posted by ブクログ GE帝国盛衰史―――「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか トーマス・グリタ / テッド・マン / 御立英史 ビジネスマンとして教科書的存在であったGEの栄光と凋落を描いた作品。特に製造業に携わる人には共感できるところも多いと思うので是非読んでほしい。 実態を伴っていなかったことは後々わかるのだが、GEの経営手腕は日系大手企業と比較して凄まじく先進的に感じた。それでも凋落するのがこの世の常。 この本を読ん...続きを読むだ後、盛者必衰という言葉を思い出し平家物語を読み返したくなりました。 最後に海外のビジネス書なので、日本とはまた違ったオシャレな言い回しも多くてそこも面白い。 Posted by ブクログ テッド・マンのレビューをもっと見る