私のように後悔しっぱなしの人生を歩んでいる人にお勧めの本。
後悔を学術的に解説し、意思決定と後悔の関係、判断や決定を誤らせる様々な要因、そして後悔を回避する、或いは低減する方法について紹介。
後悔する仕組みを客観的に認識することができていれば、対処の方法をとることができる。また、後悔の念を低減するこ
...続きを読むともできる・・・はたして、簡単にできるのだろうか??
本書でも指摘されているとおり、人間の決定プロセスには感情的プロセスと認知的プロセスが存在する。これらは、自動的、非意識的、感情的、ヒューリスティックに作動する「プロセス1」と、意識的、合理的、明示的に情報を処理する「システム2」の2つのプロセスであるが、後悔の念の惹起は、主に「システム1」に起因するのではなかろうか。
終章に、後悔回避、後悔対処のための10の方法が紹介されているが、これらを実践するためには、明らかに「システム2」を作動させなければならない。すなわち、意識的に取り組む必要があり、相応の訓練が必要である、ということだろう。本書を参考に、くよくよしない自分を目指して頑張ってみよう。