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ユーザーレビュー 夜の少年 ローランプティマンジャン / 松本百合子 父親の苦悩と悲しみが波のように襲ってくるように感じた。 ひとことで言うと辛い、だろうか。 妻を病気で亡くした後、二人の息子を育てる私、というように父親のひとり語りで始まる。 父親の気持ちが切々と綴られていて、父親の視点でしか知り得ない物語だったが、ラストの父さんへというフスの手紙で胸を締めつけら...続きを読むれた。 Posted by ブクログ 夜の少年 ローランプティマンジャン / 松本百合子 父親の気持ちが痛いほど伝わり苦しくなる。息子とどう接したら良いのか分からない父親の葛藤、逡巡が手に取るように分かる。 子どもと一心同体の蜜月時期を過ごした経験のある者ならば、子どもが見知らぬ他人のように理解できない存在になってしまう哀しみ、寂しさに共感してしまう。 子どもが親の求める姿の許容範囲を越...続きを読むえた時、失望し言葉を失う、会話は途絶え、沈黙…けれど見捨てることなどできない。親だから、子どもだから。 その関係は哀しい、けれど愛しい。 Posted by ブクログ 夜の少年 ローランプティマンジャン / 松本百合子 些細な出来事の連続の先は夜だった。 ささやかに生きてきた真面目で朴訥な男性が、病気で妻を失い優しい長男との関係が少しずつ狂っていく。 毎日が「あのときこうしていたら」「ああしたほうがよかった」の連続で生きている。どこに生まれ生きていてもそれは不変なのかも。 フランスは政治が日常生活に密着してい...続きを読むますね。読み始めは面くらいました。 帯文は重松清さん、重松作品が好きな人に読んでもらって感想を聞いてみたいなぁ。 Posted by ブクログ 夜の少年 ローランプティマンジャン / 松本百合子 父親も長男も不器用でなんだか切なかった。ちょっとずつ道を逸れていった結果あんな大事になるなんて。みんながジルーやジェレミーのように生きられるわけじゃないから… Posted by ブクログ 夜の少年 ローランプティマンジャン / 松本百合子 読みごたえのある本。 幸せに暮らしていた四人家族が、母親が癌で亡くなってから、長男に変化が起こる。 3年の間、休みは母親の見舞いで過ごし、成績も下降し、苦労している父親に迷惑をかけないように、地域の短期大学に進学する。極右の仲間と付き合い、父親とも距離を置く。 ある日事件が起こる。彼が殺人を犯してし...続きを読むまう。 裁判、判決と、父親の心は揺れ動く。どうすれば良かったのか、どう子どもと向き合えばいいのか、父親の心理を詳細に描写している。 Posted by ブクログ ローランプティマンジャンのレビューをもっと見る